以下キリスト教異端・カルト情報サイト「異端・カルト110番」cult110.info/より。

「クリスチャントゥデイの母体は完全な破壊的カルト集団」などとしたTwitterの匿名投稿をリツイートした行為が名誉毀損であるとして、株式会社クリスチャントゥデイ(CT=矢田喬大代表取締役社長)が本紙の根田祥一編集顧問に対し、110万円の損害賠償を求めて昨年12月に提訴した訴訟で、第1回口頭弁論が33日、東京地方裁判所民事部で開かれた(オンライン・非公開)。被告根田氏側は、全面的に争う旨の準備書面を提出した。

 

張在亨氏が支配する「共同体」の中核ワールドオリベットアッセンブリーのホームページから

 

CT2020年にも根田氏を相手取り、CTを含むダビデ張牧師こと張在亨(ジャン・ジェヒョン)氏の共同体の脱会者らが、ダビデ牧師を再臨のキリストと信じさせられたことや、無賃労働を強いられたことなどを証言したブログ「ダビデ牧師と共同体を考える会」の記事をSNSで拡散した行為を名誉毀損だと提訴。二審の東京高等裁判所は昨年10月、一部の名誉毀損を認めて根田氏に請求額の6割、66万円の支払いを命じる判決を言い渡した。同判決では、共同体の信者らが張氏を再臨のキリストと信じている事実を秘して淀橋教会に通ったこと、教会の未払い家賃を払うなどのために韓国人宣教師から借財を促されたことなどが事実認定された。一次訴訟は現在、上告中。

根田氏は、当初から損害賠償の額にはこだわらず、CT・共同体の隠された実態が明らかにされることを目指すと公言してきた。C Tは張氏が設立した教会・企業・団体からなる「共同体」の一部であることを、C T側が否定するなか、一審・二審とも判決で「本件共同体」を前提にした判断を示した。

今回の第二訴訟でCTは、ハンドルネーム「なんと」名で「クリスチャントゥデイの母体が『ダビデ張共同体』という、完全な破棄的カルトであること」などと投稿された3か所の表現が原告の社会的評価を低下させる、と主張している。根田氏は「投稿内容は事実の摘示ではなく意見・論評だが、原告が名誉毀損を主張するのであれば、破壊的カルトと言われても仕方ない実態を立証していく」としている。

 

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