新体制で中長期支援へ 能登ヘルプ「全国情報共有会」開催
能登地震キリスト災害支援会(能登ヘルプ)=岡田仰代表=は3月28日、全国情報共有会をオンラインで開いた。
全国情報共有会では、能登地震発災以降今日まで、緊急時災害支援現場のワークリーダーを担ってきた九州キリスト災害支援センター(九キ災)の市來雅伸氏と諸藤栄一氏が、3月いっぱいで能登での活動を終え、地元九州に戻るのに伴い、岡田代表から中長期のリーダーシップチームの編成が発表された。

リーダーは、中橋スティーブン氏(石巻クリスチャンセンター〔ICC〕フィールド・ディレクター)。中橋氏は、これまでも能登ヘルプの現場スタッフチーム副リーダーを担ってきた。副リーダーは、現地教会から菅原道夫氏(単立ペンテコステ・小松ベタニヤ福音教会牧師)が選ばれた。スタッフは足達隆夫氏(関西キリスト災害ネットワーク〔関キ災〕事務局代表)ら6人。また、金沢市内にある各教会から一人ずつを派遣し、チームをつくって新しい働きに取り組んでいく。市來氏、諸藤氏は、今後もアドバイザーとして関わり続ける。
今後の働きは、「ワーク支援からコミュニティ支援、仮設支援が中心になっていく」とし、①地元の各教会でチームを編成し仮設支援を行う、➁県外のボランティアと地元教会メンバーとの協力で仮設支援を行う、③県外のボランティアと地元教会メンバーとの協力でワーク(様々な支援活動)を行う、の三つを上げた。➁、③は能登ヘルプが実務を担う。

支援拠点(クリスチャン・センター)の設置も進めていくと話した。「『能登の各地に十字架を掲げる。そのための支援拠点(クリスチャンセンター)の設置を』というビジョンで活動してきたが、ここへきて穴水に安価な土地、輪島に土地提供の申し出があった。これまで金沢市内、内灘町から片道2時間かけて奥能登に通っていたが、穴水、輪島にベースができればより支援しやすくなる。そこにコンテナハウスなどを置いて、ニーズ調査を含め、現地の人たちとの関係づくりをしていきたい」。コミュニティー支援のためのキッチンカーを購入する、能登に定期的に住む人材を募集するとも語った。
岡田氏は、「どの年代のボランティアも受け入れるが、特に学生をはじめ若い世代の参加を求めていく」と強調。「災害支援は人材育成の機会でもある。今後、南海トラフ地震が発生することも予想されているので、そういう時に働き人になっていける人材を育てる必要がある」と話した。
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