能登地震

能登朝祷会で。左橋が梶山牧師、右から2番目が山中さん、右端が高橋さん 能登の地に新たな朝祷会が置かれた。朝祷会全国連合244の番目の、能登朝祷会である。11月21日（金）午前10時半、石川県鳳珠郡能登町宇出津（うしつ）の「てとめっと」において、第１回目が開催された。（レポート・高橋裕子＝奈良朝祷会代表、京都大学大学院医学研究科特任教授） 金沢から130Km、能登半島の先端部に位置する能登町は、2024年元旦の地震被害に加え津波被害、同年9月の豪雨災害と、痛みがつづいた地である。 朝祷会は朝食祈祷会の略で、超教派の祈りの運動である。1957年1月、大阪クリスチャンセンター（大阪市中央区玉造）に14人の祈り手が集まり、賛美をささげて祈ったのが最初であったが、またたく間に日本各地に広がり、クリスチャンを励ましてきた。しかし、能登半島には朝祷会はなかった。全国の朝祷会で、能登の復興のため、また能登のクリスチャンを励ますために朝祷会が置かれるようにと、熱い祈りが積まれてきた。 （次ページで、第一回能登朝祷会のようす、現地の状況など）次回の能登朝祷会は2026年2月13日（金）10時半から「てとめっと」で。 「てとめっと」は、東日本大震災や熊本地震など各地の大規模災害の支援に携わってきた山中弓子さん（災害支援看護師）が、支援団体が撤退したのちも能登の地に残って支援活動を続ける決意をし、その拠点として借りた一軒家だ。 当日は遠く大阪や奈良、そして地元能登から総勢７人が集う中、七尾聖書教会の梶山献一牧師がイザヤ43章18、19節から、「荒野の祝福」と題して奨励をくださった。 「能登震災のあと、これまで経験したことのない痛みと悲しみと苦しみをみんなが経験し、自分の力の小ささに空しい気持ちになることもありました。しかし、この震災がなければ出会うことのないたくさんの素晴らしい出会いが与えられ、自分たちの小さい奉仕をも、神様は必ず尊く用いてくださることを改めて教えられました。ですから私たちがなすべきことは、先のことが分からなくても、『わたしは荒野に道を、荒れ地に川を設ける』（19節）と言ってくださる主を信頼して、従ってゆくことです」と、被災の現場からの力強い励ましを頂戴した。 能登震災からもうすぐ２年、今もなお震災の爪痕は各地に深く残っている。しかし、能登のクリスチャンの皆さんは復興支援の傍ら、「時がよくても悪くても私たちは語り続けるのです」と、励まし合いながら福音伝道を続けてきた。以前は聖書よりも食料や衣類をと言われたが、今では多くの被災者が聖書を受け取られるという。神さまは今、能登の地に新しい希望といのちをあたえようとしておられると確信させられる。 能登の地に置かれた朝祷会が、これからもますます能登のクリスチャンを励ますものとして用いられるように祈る。次回の能登朝祷会は2026年2月13日（金）10時半から「てとめっと」で。（レポート・高橋裕子＝奈良朝祷会代表、京都大学大学院医学研究科特任教授） 関連記事 https://xn--pckuay0l6a7c1910dfvzb.com/article-dvxbx9hwy5jcapu3/ https://xn--pckuay0l6a7c1910dfvzb.com/article-P6YCU3dE5q0jLGyH/

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