辻岡健象 – クリスチャン新聞

キリスト者の社会的使命と責任を果たすために、１９８４年、日本のキリスト教会の中に、「小さないのちを守る会」が誕生し、みことばの宣教と行動を車輪の両輪、飛行機の両翼として同時進行してきました。 聖書の中で、強盗に襲われた旅人を助けたサマリヤ人の話は有名です。みことばに精通している祭司とレビ人は素通りしましたが、ユダヤ人とあまり仲の良くないサマリヤ人が、旅の途中に駆け寄り助けます。この物語を話されたイエス･キリストは、「あなたも行って同じようにしなさい」と言われます。そしてそれが“サマリヤ人法”という法律になって今も一般社会に生きているのですが、あまり知られていません（例えば飛行機の機内で病人が出た場合、医療関係者に、責任は負わせませんから名乗り出てください、という法律）。 イエス･キリストは神の子でありながら、人となられ具体的な十字架の身代わりの死によって私たち罪人を死と滅びの中から永遠のいのちの中に救い入れてくださいました。私たちはこの主の愛を実践し、かつて中絶国日本と言われ、出生届け数の３倍以上の胎児・小さないのちが中絶されている現実から救うために、小さないのちを守り神に栄光を帰すために闘っています。中絶を防止し、養子縁組の相談に応じて、小さないのちを救ってきました。 このたび養子縁組関係の法律が改正され、従来のままでは縁組斡旋は不可能になりましたが、しかし、すでに「小さないのちを守る会」の会員（奈良在住）が、第２種社会福祉事業「名称ＮＰＯみぎわ」の認可を受けています。 「ＮＰＯみぎわ」を創設した松原宏樹牧師（奈良キリスト教会）と平山利香さんは、小さないのちを守る会の働きに賛同し、小さないのちを守る会の事務所を訪問、ビジョンを分かち合い、話し合いを続けてまいりました。今回の養子縁組法改正に対し、医師、看護師、カウンセラーがスタッフとして事務所に常駐の条件を満たしていると認容されて第２種社会福祉事業の認可を受けています。そのような事情で今後の小さないのちを守る会の養子縁組の相談は続けていきますが、実務はＮＰＯみぎわを通してできると感謝です。 皆様のお祈りに支えられて、毎年７月に行われる「いのちの行進」、８月の軽井沢キャンペーン（２０１８年度80人参加）、12月はクリスマス会（18年83人参加）、年度初めの報告会などを通して、中絶防止をさらに前進していきたく願っております。どうぞ、お祈りください。

日	月	火	水	木	金	土
	1	2	3	4	5	6
7	8	9	10	11	12	13
14	15	16	17	18	19	20
21	22	23	24	25	26	27
28	29	30	31

法改正受け養子縁組の実務はＮＰＯに委託へ 小さないのちを守る会代表 辻岡健象

法改正受け養子縁組の実務はＮＰＯに委託へ　小さないのちを守る会代表　辻岡健象