
記・木村護郎クリストフ
上智大学外国語学部ドイツ語学科教授
大学院グローバルスタディーズ研究科国際関係論専攻教授
前回までは、こちら→【連載】被造物ケアを生活に 神学から実践へ
本連載の初回では、『被造物ケアの福音』をもとに、「なぜ」被造物ケアに取り組むべきなのか、その聖書的、神学的根拠が示されました。今回は、同書後半を手がかりに、「どのように」被造物ケアに取り組むのか、どのように「私たちに与えられた被造物ケアの召しに応え、今ここで自分にできる小さなことを喜ばしく継続していく」(連載初回より)ことができるのかを考えてみたいと思います。
同書では、食、家、仕事、余暇、お金、買い物、旅行、廃棄物など、変える必要があるライフスタイルの15もの側面があげられています。著者が述べるように、全部一気にやろうとすると、自分にはできない、と始める前からあきらめてしまうことになりかねません。著者は、「私がすべきことは、一度にすべてに手を付けるのではなく、神に立ち返り、『何から始めるべきですか?』と尋ねることだと理解したとき、解放された気持ちになりました」(204頁)と述べます。
私の場合、一つの転機になったのが2011年の福島第一原発の事故でした。原発の電気を使ってきた東京の私たちが何事もなく生活しつづけているのに福島の人たちが避難しないといけないのはおかしい、と、はじめは原発に依存していた分を節電しようと思いました。
しかし、問題は原発だけではないことに徐々に気付かされました・・・
(次ページ[下部にログインボタン]で、節電と発電の生活、神の恩寵など)
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