「わがたましいよ主をほめたたえよ。私のうちにあるすべてのものよ聖なる御名をほめたたえよ。わがたましいよ主をほめたたえよ。主が良くしてくださったことを何一つ忘れるな。」(詩篇103篇1、2節)
メッセージ 松尾献 熊本県上益城郡益城町 単立・木山キリスト教会牧師

創造主なる神様は私たちのことをよくご存知です。「主がよくしてくださったことを…忘れるな」…私たちは感謝をすぐ忘れます。忙しすぎるのかもしれません。小さなTO DOリストに日々囲まれている私たちは、静まり、主への感謝を数える時間を後回しにしがちです。
いや、それ以上に、私たちが感謝を忘れる一番の原因は「罪」ゆえです。
「罪」は〈私中心〉の生き方です。私たちは、人生の台本を握り、願い通りにならないと簡単に感謝を忘れます。
また人が「罪」を犯して以来、この世界に悲しみや痛みが生まれました。私たちも人生の悲しみや痛みを経験します。そして、その悲しみや痛みの陰に感謝が隠れてしまうのです。このような現実のただ中で、私たちは「神様、あなたは素晴らしい」と心から歌うことなどできるのでしょうか・・・

聖書はできる、と教えます。なぜなら私たちは感謝を奪う根本の「罪」から救い出されているからです。詩篇103篇3節以降には、「主はあなたのすべての咎を赦し、あなたのすべての病を癒やし」「あなたのいのちを穴から贖われる…」(太字は著者)と〈救い〉に関する言葉が続きます。
イスラエルの民は、この詩篇を歌いながら、「出エジプト」の救いの物語を、後の民は、〈バビロン捕囚〉の救いを思い起こしたでしょう。
私たちもこの詩篇を歌いながら〈自分の人生に起きた確かなる救いの物語〉を思い起こしたいのです。イエス様の十字架で私たちの「罪」は赦され、癒やされました。〈癒やされた〉とは、「罪」の病から解放されたことを意味します。
もう、一つの悲しみで、感謝が見えなくなる生き方から解放されているのです。たとえ人生に痛みがあっても「主のよくしてくださったこと」を数えることができる人生に変えられたのです。
たとえ、かつての罪深い生活に戻りそうになっても、聖霊なる神様が罪の穴から何度だって引き上げてくださる。神様の愛はあなたを離れることはないのです。
あなたは新しい人生を生きています。私はこのみことばの確かさを今、実感しています。

熊本地震から2026年で10年です。〈あの出来事〉は、多くの人の人生に、悲しみと痛みをもたらしました。今も癒えていない傷があります。しかし、同時に「主がよくしてくださったこと」もありました。
震災で、地域教会の壁が崩れました。教会同士が手を取り合い、地域の方とお茶会を持つようになりました。教会と地域の壁が崩れました。昨年から地域教会の祈祷会につながる方も起こされ始めました。
10年たってようやく気づけた〈主のやさしさ〉がありました。震災の傷を少しずつ癒やしてくださる主の真実な愛を、私は目の当たりにしています。
詩篇103篇は、ダビデの晩年の詩だと考える人がいます。ダビデの人生は、順風満帆ではありません。戦争で親友を失います。ダビデは王様でした。仕事のプレッシャーも常にありました。人生で大きな失敗も経験しました。自分の家庭を壊したこともあります。結構傷だらけの人生です。
しかし人生で色々な所を通らされた彼が、「わがたましいよ。主をほめたたえよ。」と神様を心から賛美したのならば、それは意味深いことです。神様の恵みは、人生の痛みや悲しみさえも包み込むほど圧倒的である、ということです。今は嘆くことしかできなくても、やがて私たちの涙を神様が拭ってくださる日が来るのです。
私たちはこの新しい一年も、この神様の約束の確かさの中に人生が置かれています。みなさんにとって、この新しい年が、主の真実さを深く知る一年でありますように、と祈ります。
2025年12月26日17時
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