<フクシマの声を聴く 第2部>若い世代から[10]--「なんとなく落ち着く場所」を離れて 記・中尾祐子
「汚染した場所全部をほかの場所に移せばいいってものでもない」と福島県南相馬市から避難して新潟の高校に通っている駿くんはいう。 「南相馬で毎年やっていた『馬追い…
「汚染した場所全部をほかの場所に移せばいいってものでもない」と福島県南相馬市から避難して新潟の高校に通っている駿くんはいう。 「南相馬で毎年やっていた『馬追い…
駿くんはいま新潟の高校に通う3年生。サッカー好きな愛嬌のある男の子だ。うまく話せるかな、とちょっと心配そうにしている。 福島県南相馬市原町の出身で震災の時は中…
なんで原発を再稼働させるの? 正直話を聞きおかしいとしか思わない…福島県会津若松出身で自らも原発事故のとき避難を経験したはるかさんは思う。 「以前、高校の授業…
「逃げた私」って見られてる? はるかさんは高校2年生。震災のときは中2だった。福島県会津若松生まれの会津育ち。保育園の時、広島の原爆展を見てこわかった記憶が残…
東京電力福島第一原発の事故の影響で福島市内から会津若松の中学に転校した日向君。転校した先での中3の残りはずっとやけくその日々だった。なぜ友人たちと離れて自分だ…
日向君は現在高校2年生。福島市に住んでいた。震災のときは中2だった。終業式が終わり、遊びにいってくるねーと食卓を離れたとき地震が起きた。少し揺れが収まり、向か…
うたほさんは会津若松出身。震災後、県外の高校に進学し、この春高校を卒業して大学生になる。 「私が入学したときは震災の直後だったから、3年生最後の学校行事を実施…
福島県の会津若松は東京電力福島第一原発から100キロ離れてはいるが、風にのった放射能はここにも届いてしまっている。震災当時の3月16日には0・79マイクロシー…
福島県伊達市在住の中学2年生の女の子、ゆかりさん、まなさん、じゅんこさん(すべて仮名)。ゆかりさんとまなさんは、家族も、そして本人たちも放射能のことを気にして…
(1面から続く) そうして1年を過ごし、中学に入学する。部活は何をしているの? と聞くと、ゆかりさんが「卓球」と答えた。「本当はテニスをしたかったけど、外でや…