結婚特集

<結婚の祝福><コミュニケーションこそ結婚のいのちづな><平野耕一(東京ホライズン・チャペル牧師)>

「女性は金星から、男性は木星から」という本(翻訳されていない)があります。男女のコミュニケーションの難しさをユーモラスに書いた本です。男女はその精神構造があまりにも違うので、あたかも違った星から地球に到来したとユーモラスに誇張しているのです。婚前にも後にも、男女の違いを乗り越えさせ関係を深めさせていくのはコミュニケーションなのです。よいコミュニケーションなしには結婚にゴールインしませんし、結婚後も意味ある関係を築き上げることはできません。教会やビジネスの経営についても同じで、コミュニケーションこそ人間のあらゆる営みを成功させる鍵なのです。

1 コミュニケーションの土俵
相撲を取るには土俵が、テニスをするにはコートが、野球をするには球場が必要です。クリスチャンの結婚コミュニケーションには聖書という土俵があります。例えば、妻が主に従うように自分の夫に従うこと、夫が妻を自分と同様に愛し、真実を語り合うこと、性的には婚前は清く保ち結婚後一体になること、まだいろいろあります。聖書の教えと相互理解に基づいた結婚の土俵なしには、人は自分勝手になる傾向が強くなるでしょう。婚前に二人が聖書を学ぶことによって、コミュニケーションの土俵を確認し合うことは結婚のよい備えになります。関取が土俵を感覚的に体で覚えるように聖書の教えを抽象的に把握するだけではなく、体得できるようになるといいですね。

2 目指すものをコミュニケーションする
目標をもたなければどこに行ってよいかわからないように、結婚した二人も共通の目標を目指す必要があります。お互いを見つめ合うことも必要ですが、あまり見つめ合っていますと相手のアラが目立ち、欠点や弱点ばかりが気になってきます。よく祈り、話し合うことによって共通の目標を見つけることができます。すると、今まで内向的であった互いの目線が外向的になってきます。経済的な目標、子供の教育的な目標を話し合うのもよいでしょう。それ以上に、二人が協力して教会の奉仕ができたらどんなにすてきでしょうか。教会では奉仕の場を提供していますが、教会外ではそのような場はありません。教会学校、青年会、音楽、バザーなどの奉仕が一緒にできたら魅力的なカップルです。

3 赦しをコミュニケーションする
結婚した二人がまず気が付くのは男女の違いです。また価値観の違い、テンポの違い、食事の好き嫌いの違い、趣味の違い、センスの違い、違い、違い、違い、たくさんの違いです。誤解が起こり、腹が立つことがあります。また愛し合っていると、小さなことでも余計に頭にくるようです。しかし、クリスチャンには赦し合うという武器があります。関係が修復するのです。感情が興奮しているため赦すことは難しいのですが、神からたくさんの罪が赦されているという理由があるので、赦せるのです。

4 教会生活がコミュニケーションの軸となる
忙しい生活の中で神や聖書のことを忘れがちで、ストレスの多い社会生活のために霊的にも関係にもズレが起こることがあります。しかし、教会で説教をきくことによって、軌道修正ができます。また困難に直面したときに、結婚の先輩たちに気軽に相談したり教えてもらうこともできます。結婚関係にもコミュニケーションが難しいことがあったり、いきづまってしまうことがあります。カナ結婚式(ヨハネ2章)のカップルも、やはり、結婚式中に一大事に直面しました。しかし、そこにはイエス様がおられて、一大事を祝福にかえてくださいました。主はあなたのためにもきっと同じようになさってくださいます。