日本滞在のネパール人クリスチャンたちが、昨年のネパール震災への支援に感謝し、震災の痛みを覚えて熊本地震のために支援金を送った。東京・大田区蒲田でウツァハ・ネパール人教会を主宰するキーラン・マガルさん、メンバーのシュリヤ・ライさんに話を聞いた。日本在住のネパール人は蒲田や新宿区大久保に多いという。
キーランさんは「ネパール地震では、日本政府だけではなく、一般の人々がネパールのために寄付をしてくれた。今回熊本で苦しんでいる人たちをみて、教会として献金を送りたいと思った」ときっかけを話した。教会メンバーも支援にすぐに同意。ある人は涙を流して祈っていたという。「クリスチャンとして、苦しんでいる人を見ると、自分のこととして助けたいという思いが。熊本のために続けて祈っている。皆さんも神様に祈ってください。神様は私たちのことを愛している。心配事、苦しみ、すべて神様はご存知」と述べた。
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ネパールでは、クリスチャンに対する規制や圧迫は強くなっているが、クリスチャンは増えている。村々では、牧師が働きながら牧会し、教会が形成されているという。
ネパールの民主化は90年代。シュリヤさんはそのころに、キーランさんは10年前に信仰を持った。家族の病の癒しを体験したという。神保さんは「ネパールの人々は、病の癒しをきっかけに信仰を持つことが非常に多い」と話す。シュリヤさん、キーランさんは「家には偶像がたくさんあり、いろんなところで祈祷したが、だめだった。しかし、聖書の神様に出会って、偶像はすべて捨てた」「神様のことばに真理、力がある。聖書を深く知って神に近づく」とそれぞれ話した。
ネパールの経済は厳しく、若い労働者が海外に出稼ぎに出かけることも多い。東南アジアや中東に行く人も多いが、日本は、物価は高いものの、給料の高さや、平和、安全面を見て選ぶ人がいる。日本に来ての感想を2人は、「日本人は、働き者。しつけられて、他人に迷惑をかけないようにしている。祭りの文化などはネパールに似ている。ただビザを取得するまでは大変」と語った。
ネパール人教会は大久保にもあるが、キーランさん夫婦は2年前に蒲田でネパール人クリスチャンのコミュニティーを持ちたいと祈り、ネパールの教会やフェイスブックのつながりを通して広がった。現在では約50人とコンタクトが取れ、毎週20~30人ほどが集っている。メンバーが交代でメッセージをしている。
ネパール人教会として、今までも震災や病人のために単発的に支援金を送る活動をしていたが、今年からネパールの3人の牧師を継続的に支援することを決定した。
故郷のネパール、日本にいるネパール人、そして日本人を思いやるコミュニティーとなっている。キーランさんは「クリスチャンはどこにいても1つ」と繰り返し語っていた。

