「神様の手のひらに〝めぐみ〟の名前刻まれ」 「第21回横田早紀江さんを囲む拡大祈祷会」で工藤氏

 「第21回横田早紀江さんを囲む拡大祈祷会」(横田早紀江さんを囲む祈り会、全国ブルーリボンの祈り会主催)が11月8日、東京・千代田区のお茶の水クリスチャン・センターで開催された。
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 11月15日は、めぐみさんが北朝鮮に拉致されて41年。早紀江さんは「バドミントンのラケットを持ち、曲がり角を曲がって学校に向かった姿を見たのが最後。あれから41年も続いている」と話す。「日本人から外国人まで、本当に多くの方々が一緒に祈り、叫び、政府に訴え続けて来たが、このことは解決に向かっていない。だが、真っ暗闇の中で泣き叫んでいたあの日から比べると、国内外に知られるようになりました」。「私の時は御手の中にあります。私を救い出してください」と、詩篇31篇の御言葉を引用し、「めぐみちゃんが『ありがとう』と言ってこの国に帰ってくることを確信しお祈りしています」と語った。

横田早紀江さん

 工藤輝雄氏(元ホーリネス・板橋キリスト教会牧師)はイザヤ書49章14〜16節から「わたしは手のひらにあなたを刻んだ」の題でメッセージ。「私たちは2000年以降、めぐみさんが一日も早く早紀江さんのもとに帰れるようにと祈り、心を合わせてきた。だがここまで解決が長引くと、神様は私たちを見捨てた、忘れたと疑いの心が湧いてくる。それ以上にめぐみさんが家族や日本に捨てられた、忘れられたと疑いを持ち、祖国への希望を諦めてしまわないか心配だ。しかし、横田夫妻はいのちを削るようにしてめぐみさんの帰国への道を探り奔走されてきたのを私たちは知っている。それ以上に、神様がどれだけめぐみさんを愛しておられるか。神様の手のひらには、〝横田めぐみ〟の名前が刻まれているから。どんなに時間がかかっても、めぐみさんに帰国の道が備えられるに違いない。私たちは神様の約束を信じ、神様の時を待とうではないか」と励ました。
 続いて國分広士氏(JECA・中野島キリスト教会牧師)、牧野三恵氏、森重ツル子氏が代表祈祷。國分氏は「私たちは神様の前にへりくだり、悔い改め、自分の罪を告白することがどんなに幸いな道かと教えられている。どうか北朝鮮の指導者にも真実について認める正直さ、勇気を与えてください」、牧野氏は「神様は闇に隠されているものをすべて明らかにしてくださる。そのためにどれだけの年数が必要だったか。日本で待っている拉致被害者家族はみな高齢なので、1日も早い解決を」、森重氏は「私たちはいつでもどこでも、帰って来るまで、帰ってからでも感謝の祈りをささげたい。主よ、あわれんでください」
 閉会の祈りでは、福澤牧人氏(東京キリスト宣教会牧師)が「私たちはここから出て行く時、天を見上げながら『めぐみさん、私たちは待ってます』と祈り続けます」と祈り、祝祷をささげた。
 そのほか、西岡力氏(拉致被害者を救う会会長)が近況報告をし、歌手・ギタリストのアントニオ古賀氏が特別賛美した。