全校臨時休校要請受けキリスト教学校は? あまりに急、協議する間もなく

 

安倍晋三首相が2月27日に全国の小中学校と高校、特別支援学校に臨時休校を要請したことを受け、キリスト教学校や公立学校のクリスチャン教師もその対応に追われた。
聖学院中学校・高等学校(角田秀明校長)は、全校臨時休校の要請の後話し合いをもち、高校(3月14日)、中学校(18日)の卒業式は予定どおり実施することに決定。ただし、在校生なしで卒業生と保護者のみとし、時間も短縮。謝恩会はキャンセルすることにした。
「あまりに急だったので、協議する間もなかった」と角田校長は振り返る。「とりあえず金曜日(28日)に生徒に私物の持ち帰りを伝達。3月2日からの期末試験をどうするかが課題だったが、議論を重ねた結果、試験は難しいと取り止めにし、臨時休校を17日までにした。春休み中の海外研修、クラブの合宿は中止。クラブ活動は様子を見て18日に伝える予定だ。状況が動いた場合臨時会議を開き、どうするか決めようと思っている」
幼稚園から大学までを含む法人でも会議を開催。「三校一園で一人でも感染者が出た場合は、すべて休校・休園するという形で合意し足並みをそろえた」
「2月25日に厚労省、文科省から発表された専門家の意見を踏まえての『新型コロナウイルス感染症対策の基本方針』では、『大きなイベントは自粛してほしい』との呼びかけだった。その直後の臨時休校の要請は戸惑った。安倍首相は、2週間ぐらいが正念場と言うが、その後どんな根拠で判断するのか、何の説明もない。だが、政府の要請にはその都度対応していかないといけない。ウイルスは目に見えないので、生徒の健康を考えつつ、あらゆる可能性を想定した上で判断せざるを得ない」と語った。
都内の公立小学校教師のA氏は、「木曜日(27日)にニュースで見て、金曜朝に職場に行ったらまだ区から指示が出ていない。ただ要請が出たので、月曜日(3月2日)から休校になるだろうと。学校からは、防災頭巾と教科書、ノート、残ったテストを生徒に持ち帰らせなさいとの指示があった。急いで1、2時間目の図工の時間に手紙を書き、3時間目に渡すものを渡し、4時間目に手紙を渡してお別れのセレモニーをした。お昼前、区から14日まで休校との指示が下りた。それ以降は分からないと。6時間目の体育の時間はお別れ会にしたが、女の子はポロッと涙を流していた」
「6年生は本当にかわいそうだった。卒業式に出られない1~4年生は、毎年6年生を送る会をするが、それもできなくなった。急きょ、6年生の下校時に合わせ、6年生に贈る言葉をパネルにしたものを5年生が並んで立ち、3年生が送る会で歌う予定だった歌を歌ってあげて、最後の時を過ごした。とにかく教師たちも在校生たちも卒業生のために限られた時間の中でできることは何かを考え行動していた」
「とにかく乱暴すぎ。本当に勝手だなと。安倍首相にはもっと子どものことを考え、現場の声を聞いた上で動いてほしかった」と注文をつけた。