「女性らの声いまも」 三浦綾子原作 『矢嶋楫子伝』映画化

写真=舞台あいさつで山田監督(左)、中央に常盤さん、右端にホーランドさん

女性解放運動の先駆者、教育者、矢嶋楫子(やじまかじこ)の生涯を描いた、三浦綾子原作小説「われ弱ければ 矢嶋楫子伝」が映画化され、2月から各地で公開される(主演・常盤貴子、監督・山田火砂子)。

楫子は男尊女卑の武家社会から自立し、宣教師と出会い、女子学院を設立。日本キリスト教婦人矯風会の初代会頭となり、国政、社会にも影響を与えてきた。

揖子の運命を変えた宣教師をキャロライン愛子ホーランドさんが演じるなどキリスト者も出演。主人公の内面の変化を表す聖書の言葉や賛美歌も紹介される。

撮影は昨年夏。東京オリンピック前後の国内外の騒動を念頭に、常盤さんは「世の中で女性蔑視が語られる時期だった。揖子の時代から今に至るまで、日本の女性たちが、ずっと訴え続けてきたことをちゃんと受け止めきれていただろうか、と考えさせられた」と振り返った。上映情報などは特設サイト https://www.gendaipro.jp/kajiko_lp/#X-UA-Compatible から。