
吉澤慎也(キリスト者学生会[KGK]総主事)
☆「対話」①神学教育 太平洋は世界地図の中心? 佐藤潤 (守谷バプテスト教会牧師/東京基督教大学兼務教員)
☆「対話」③心理学 〝敵〟とは「丸腰」では話せない 小渕朝子(カウンセリングオフィスお茶の水 公認心理師)
最近の若者は、〝安心できる小さなつながり〟を大切にしていると言われる。「傷つきたくない」「安心して話せる人とだけつながりたい」という思いが強く、型にはまった集団に一律に属するよりも、自分の興味関心や大切な感情を共有できる相手を選んで「ゆる~くつながりたい」と考えているようだ。「自分に合うか、合わないか」が重要で、より効率的な関わりを好む傾向にある。
そのような関係性における対話は、意見の違いを乗り越えたり相手を説得したりするための手段というより、気持ちや経験を共有するためのものとして機能している。若者は「聞いてくれる」「否定しない」「一緒にいて楽」な対話を求めている。絵文字やスタンプの多用はそれを象徴しており、非言語的なデジタルコミュニケーションも対話の大切な一部となっている。異なる意見がある場合も、それを議論で統一し正解を求めるのではなく、互いの多様な感じ方を尊重し、その違いを認め合おうとする。
