〝敵〟とは「丸腰」では話せない　３人に聞く「対話」③心理学

小渕朝子（カウンセリングオフィスお茶の水　公認心理師）

☆特集　3人に聞く　キリストのからだのための「対話」

☆「対話」①神学教育　太平洋は世界地図の中心？　佐藤潤 （守谷バプテスト教会牧師／東京基督教大学兼務教員）

☆「対話」②学生伝道　教会は〝安心〟以上の場　吉澤慎也（キリスト者学生会［KGK］総主事）　　

　対話とは何か。国語辞典をみると、二人または少人数の人が、向かい合って話すことである。また、「議論」も対話の一部であるかもしれないが、ここでは分けて考えたい。「議論」は異なった考え方や意見の「どちらが正しいか」を判断するためのものであり、一方「対話」は、異なる価値観や考え方を互いに理解するために行われるもの、とここでは定義したい。
　いまさまざまな課題や異なる意見のあるキリスト教界に必要なのは、「議論」よりもまず「対話」であろう。もちろんときに「議論」も必要だが、「キリストのからだ」を建て上げるためには、まず互いの違いを「対話」によって理解することを大切にしたい。