奉仕の経験 等身大で共有 20~30代のために賛美・礼拝奉仕連続講座 若者励ます「IG:NIGHT」賛美グループ3組が協力開催

三組の賛美グループのメンバーたち

 

「若いクリスチャンを励ましたい」。20~30代による3組の賛美グループが協力し、賛美・礼拝奉仕者のための連続ワークショップを交えたカンファレンス「IG:NIGHT」(イグナイト)を8~9月にオンラインで開催する。3組はこの数年様々な超教派集会で奉仕をしている、Ruah Worship(ルア・ワーシップ)、Third Place Worship(サードプレイスワーシップ)、Abide In Me (AIM エイム) だ。費用はクラウドファンディング(クラファン)で募り、最後はワークショップ参加者が準備に立ち会いながら、賛美集会を開く。

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ルア・ワーシップはアカペラが特徴の4人姉弟の賛美ユニット、サードプレイスワーシップは楽器演奏者だけではなく、ミックスエンジニア、ビデオグラファー、デザイナー、プランナーなどのクリエイターも参加する賛美奉仕グループ、エイムは6人組ゴスペルポップバンドだ。サードプレイスワーシップ、エイムメンバーでプランナーの中村恵久さんは、「それぞれが別々の背景を持って結成されたチームだが、大きな目的は一つ『キリストのために結成された』」と言う。

コロナ禍で、各グループは、インターネット上での働きを活発にし、3グループ合計のYouTube登録者数は約3万人に上った。様々な集会での奉仕で経験を積む中、独自の企画をしたいという思いが芽生えていた。「コロナ禍も3年目。オンラインに慣れたものの、なかなか集まる機会がなく、教会は弱っているのではないか。何か励ましになることができないかと思った。僕らはアーティストではない。プロもいるが、等身大で学んだことを共有して共に礼拝し、賛美できればと思います」

特に同世代への働きに重きを置いた。「日本基督教団の数字ですが30代以下が7千人程度というデータ(2014年統計、『データブック 日本宣教のこれからが見えてくる参照』)を見て、予想以上に少なく驚いた。この世代を応援していかないといけないと思いました」

ワークショップは、「ぼっちワーシップの導き方」(アコースティック・ギターのみでの賛美・高橋仰一)、「今日から改善!?音響セミナー」(小林こうじ)、「レコーディング、ミックス、マスタリングについて」(澤田芳哉)、「こうしてワーシップビデオは作られる、撮影編集方法をチラ見せ」(角谷隼人)、「賛美者のためのボーカル、コーラスについて」(Erika Grace、峯マリアン)など、様々な企画が日夜オンラインで開かれる。

カンファレンスの集大成として、対面の賛美集会を9月24日に開催予定だ。参加者は、前日の準備段階から音響、舞台セッティング、リハーサルなどに立ち会い、手順を学び、説明を聞いたり、質問をすることができる。
「IG:NIGHT」には、Ignite(着火する)、Inovation(新しい価値を創造する)、Generation(世代)の思いが込められている。参加対象は40歳以下とした。クラファンでは、参加者が出資するコース、参加者を応援するためのコースを設ける。「ぜひ、教会から若者を送り出してほしい」と願う。
【高橋良知】
詳しい情報は「IG:NIGHT」ホームページからhttps://ignight2022.com/

クリスチャン新聞web版掲載記事)