在日朝鮮人の戦後80年 人権奪われた人々の上にある「平和」

原科氏

「在日朝鮮人とともに―日本の戦後80年は平和だったのか―」と題して、日本キリスト改革派西部中会・世と教会に関する委員会主催の8.15集会が、8月11日に神戸市灘区の神港教会で開かれた。講師は大同大学教養部物理学教室教授で日本キリスト改革派名古屋教会長老の原科浩氏。

原科氏は明治以降他国を侵略してきた日本の歴史に触れ「国としても、教会としても、罪を犯してきた」と、指摘した。2023年に出された改革派の「平和宣言」である『平和の福音に生きる教会の宣言』について、序文に在日コリアンや沖縄問題等「異質なものを排除し、天皇制を中心とした日本の国家体制を維持するために、基本的人権を奪われてきた人々の犠牲の上に戦後が築かれてきたことも忘れてはなりません」と、戦後80年の歩みを見つめなおす視点が提供されたことは、大きな意義があるとした。

(次ページで、在日朝鮮人および台湾人の戦後史や呼びかけ。約670字)