緊急刊行へ『石破茂語録』最新版　与党の公正、良識願う

クリスチャンの石破茂首相の退任が決まっている。10月15日には、新首相が指名選出されると各報道が伝える。石破氏首相就任以前の2020年から、新書サイズの小冊子『石破茂語録』（40ページ）シリーズを刊行し、信仰者としての期待と祈りを伝えてきた元クリスチャン新聞記者の三浦三千春さんが、「あえて退任のタイミング」で同『語録』の最新版である第６版を刊行する。インターネット書店での販売を開始する。

『石破茂語録』は石破氏が首相になる前に、クリスチャンが主催する「日本国家祈祷会」で語った講演の内容が収録された４版、５版が、『週刊ダイヤモンド』といった有名諸雑誌に取り上げられ話題を呼んだ。

石破氏のキリスト教信仰という側面が自民党総裁に選ばれる前から世の中に知られ、首相就任後も石破氏の信仰のありようを、『朝日新聞』がコラムにするほどだった。４版、５版とも売り切れ、それでも購入したいとの声が高かったので両版の内容を収録した「新第５版」を急遽、発行するほどだった。そこには岸義紘牧師が「国家祈祷会」で語った「クリスチャンでリーダーになる者は謙遜、謙遜、謙遜の歩みであるはずだ」という黙示録からのメッセージも収録されて人々に読まれるところとなった。

２回の国政選挙や都議会議員選挙で自民党が大敗を喫した責任を問う「石破降ろし」の中、苦渋の退任表明が９月７日、首相記者会見のかたちでなされ、次の総裁選にも出ないことを明言した。

三浦さんは、「もう石破政権は終わりなわけで、『石破茂語録』を続けて出すつもりはなかったのですが、政治や社会の情勢を地方から見ていて、いやこれは、最新版の『石破茂語録』（６版）を出版すべきだという思いが強くなっていったのです」

少数与党の石破政権のもと、報道の自由や熟議の民主主義を重んじること、公文書隠蔽や改竄は許さないといった良識が少しずつでも戻りつつあるように感じていたからだという。

「石破さんが首相の座を去れば、せっかく良識を取り戻しつつあった社会が、元の悪い方向に逆戻りしてしまうと強く感じたのです。中でも特に旧統一協会が詐欺で得た巨額な金や組織力を使って政治家にすり寄り、政権の側も、使い勝手がいいので長年の間、違法行為への断固たる処置を取ることができず、与党がほとんど統一協会に“牛耳られて”しまっているように見える」ほどだと三浦さんは言う。

「誰が次の首相になったとしても、統一協会のような故意犯的嘘（うそ）、偽りから日本が守られるよう具体的に祈る必要が逆に高くなったと感じ、これまで石破首相の働きのために祈ってくれていた人たちに、その新たな祈りの課題を伝えたいという願いが起こったのです」

「石破さんや、公職に立つ兄弟姉妹の守りのために祈ることは『石破茂語録』を通して訴えられ、それに共感して、実際に祈り続けてくださっている方が身近にもいます。そんな方たちが全国に散在しています」。しかしその人々にコンタクトを取りたくても、「その方たちが誰で、どうやったら連絡できるのか、方法がないわけです」。だから新たな『石破茂語録』を発行し、過去の版が流通したのと同ルートで販売されれば目を留めて、実際に祈ってもらえる可能性が高いと判断したのだという。

「正直言って、『こんなに祈ったのに、石破さんがあんなかたちで辞めさせられるのか』というふうにつまづいて、信仰や祈りが弱まってしまう人もいるのではないかと密かに心配もしたのです、あり得ないこととは思うのですが。それで何としてでも、祈ってきたことに主が応えて来てくださったことを指摘して、信仰を励まし合いたいというのも第６版を急遽発行した動機です」と三浦さんは言う。

『石破茂語録　第６版　今こそ祈りがもっと必要です』（あだむ書房）はネット書店のゴスペル・ライト・ストアで10月9日販売を開始（予約販売）。税込み770円。内容は①石破首相による国連総会での演説全文、②辞任表明記者会見　冒頭発言抜粋、③「公職にある兄弟姉妹のための執り成しの祈り」、④石破首相辞任後に起こり得る課題の解説など。

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