ウクライナの船越真人宣教師から現地の情報が9月23日に編集部あて寄せられた。一部編集して掲載する。

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「親ロシア派による“住民投票”がウクライナ東南部4州(ドネツク州、ルガンスク州、ザポリジャ州、ヘルソン州)で始まった」というニュースが入りました。
これは大事件であり、仕組まれた巨大なたくらみが全世界の目の前で真の姿を現し、動きを速めていくのを私たちがリアルタイムで目撃していることを意味しています。ウクライナ東南部の6州(上記の4州と、ニコライエフ州、オデッサ州)を併合するのがロシアのもともとの狙いだったのです(それによってウクライナは黒海へのアクセスを失い、ロシアに依存せざるを得ない内陸国家となります)。
よく言われていた「NATO東方拡大の阻止」や、「ロシア人とウクライナ人の一体性の維持」や、「東部ロシア系住民の保護」などといった“ウクライナ侵攻の理由”はすべて、本当の目的を達成するための軍事侵攻を正当化するための方便に過ぎませんでした。
ロシアは今、国際社会の非難を完全に無視して、なりふり構わず、目的達成のために暴走しています。この「他国の領土を自国の領土として取り上げるための“住民投票”」という暴挙に対してウクライナはどう対応するのか。国際社会、特にNATOはどう行動するのか。それに対してロシアはどう出るのか。
私たちは厳粛な気持ちでその行方を祈りつつ見守っています。ぜひ、続けてお祈りください。
みなさまの尊いお祈りにいつも心から感謝しています。
船越真人・美貴