パキスタン洪水被災者への緊急募金開始　ハンガーゼロ

６月から降り始めたモンスーンの影響で国土の３分の１が洪水に浸かり、これまでに３千300万人以上が被災しているパキスタン。ハンガーゼロ（日本国際飢餓対策機構）は、被災したパキスタンの人々に対し、すでに現地で緊急支援を実施している韓国国際飢餓対策機構（ＫＦＨＩ）に協力し、被災者支援を行うことを決定した。
被災地では100万軒超の家屋や道路の損壊により生活環境が劣悪となり、多くの人々がいのちの危険にさらされている。このためパキスタン政府は国家非常事態を宣言、国際社会に対して支援を要請している。
ＫＦＨＩは、９月の被災直後から大きな洪水被害が出ているシンド州サングハーにチームを派遣。約３千人（500世帯）に対し、食料や蚊帳などの緊急支援キットなどの配布を行い、その後も被災地のニーズを見極めて必要な支援を続けている。現地では、洪水により水質が悪化し、感染症や伝染病による二次被害も懸念されている。
今回の記録的な洪水は、地球温暖化でパキスタン北部山地の氷河が解け出したことも重なり、過去最悪の規模に発展した。
ハンガーゼロでは、「パキスタン洪水緊急募金」の受付を開始。緊急募金は、郵便振替またはウエブサイトから。【郵便振替】００１７０・９・６８５９０、日本国際飢餓対策機構（記入欄に「パキスタン洪水緊急募金」と明記）
【ウエブサイト】URL　https://www.jifh.org（クレジットカード又はコンビニでの決済）
問い合わせはTel０７２・９２０・２２２５、広報まで。