「『併合』4州でロシア政府による戒厳令が出されることになりました」ウクライナ船越宣教師報告 2022年10月20、21日

ウクライナの船越真人宣教師から現地の情報が10月20、21日に編集部あて寄せられた。一部編集して掲載する。

◇ ◇ ◇ ◇

ロシアが一方的に「併合」を宣言した4つの州でロシア政府による戒厳令が出されることになりました(「戒厳令」と訳されている言葉はロシア語では「戦時状態宣言」となります)。これにより、ロシア軍が4つの州においては「特別軍事作戦」から「戦争状態」にステージを変えて軍政を敷きロシアの実効支配を強め、そこに住むウクライナ住民をロシア兵として徴兵して戦場に送り込むプロセスが始まるものと思われます。ヘルソンではドニプル川西岸のヘルソン市から住民を東岸に退避させる動きが始まっており、これが単なる退避なのか、あるいはロシア軍によるさらにエスカレートした軍事行動への準備なのか、懸念が強まっています。どうか続けてお祈りください。

ウクライナ東南部における「戒厳令」のもと何が起ころうとしているのか。インフラ(発電所やダムなど)に対するロシア軍の攻撃は冬を迎えようとしているウクライナ市民の生活にどのような打撃を与えることになるのか。ヘルソン西岸から東岸へのロシア軍とヘルソン市民の移動は何を意味するのか。ウクライナの北側ベラルーシにおけるロシア軍とベラルーシ軍の不穏な動きは何をもたらそうとしているのか。懸念されることが後を絶たない状況です。どうか続けてウクライナの上に主の守りと憐れみがあるようにお祈りをお願いいたします。

船越真人・美貴