榎本恵=アシュラムセンター主幹牧師
◎シリーズ カラー世界宣教地図◎中南米(ラテンアメリカ)日本語教会、日本語集会ガイドマップ(7月5日別刷付録)に記事全文を掲載
海を渡る幻
日系人の心に受け入れられた静聴の霊性
聖書を読み、静まり、神の声に耳を傾ける
「パウロがこの幻を見たとき、私たちはただちにマケドニアに渡ることにした。彼らに福音を宣べ伝えるために、神が私たちを召しておられるのだと確信したからである」(使徒の働き16章10節)
私たちはアシュラム運動を通して、半世紀にわたりブラジルの日系人教会と深く関わらせていただいてきた。私自身も2007年にアシュラムセンター主幹牧師に就任して以来、6度ブラジルを訪れ、多くの日系人教会や日本語集会で奉仕する機会を与えられてきた。その歩みを振り返るとき、いつも思い起こされるのが、使徒パウロの見た「マケドニア人の幻」である。
ブラジルとアシュラム運動との出会いは、1976年8月に遡(さかのぼ)る。私の父、榎本保郎牧師が、現地フリーメソジスト教会創立40周年記念集会に招かれ、初めてブラジルの地を訪れたのである。父は帰国後、「アシュラム」誌にこう記している。「いろいろな条件がととのわなければこんなことは実現しない。人間の計画や努力だけではたとえ実現してもむなしい。まして、それが現地の人たちに喜んで受け入れられ、主の栄光のために用いられるに至るためには神の時が来なければならない」

榎本保郎牧師の来訪でアシュラム運動の火が
当時、ブラジルの日系人教会は移民第一世代がなお中心を担っていた時代であった。現地の牧師の中には、「暖国でじっとしていることの不得手なブラジル人に静聴がどれほど守られるだろうか」と心配する声もあった。しかし、その懸念は杞憂(きゆう)に終わった・・・
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