
これまでキ医連に連なる医師が主導して、終末医療や新生児医療が、社会で大きな発展を遂げたのだが、その結果生じている継続的な取り組みについて語られた。
8月22日、キリスト者医科連盟(キ医連)の総会が、今年は神戸市のホテルで開かれ、クリスチャンの信仰をベースとして、現場での取り組みについて分かち合った。
元クリスチャン新聞記者の三浦三千春氏がレポートする。
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全国から集まった、診療科目や立場も異なる100人以上の、クリスチャン医療従事者らが終始、講演に食い入るように耳を傾けていた。また個人的な交流でも、現場での体験を分かち合い情報交換する中に、信仰による支え、導きを証しし合っている姿が各所で見られた。

◆新生児医療から移行期医療の課題へ
新生児医療については「パルモア病院(神戸市、56年開設。日本初の産科・小児科一体の周産期医療を提供)の三宅廉先生に憧れて医者になった」という声も聞かれ、世代を超えて引き継がれるキリスト者の責任感を感じさせられた。
1000グラム児の出産が可能になった結果、障害児も増加したが、彼らへの小児科医療をキ医連がリードし、社会に影響を与えてきた。その子らが成長した現在、成人の医療へとつなげていく際にさまざまな齟齬《そご》が生じ、そこを円滑につなげていく「移行期医療」が課題であることが総会ではクローズアップされた。
岩越美恵医師(西宮市立こども未来センター診療所)が40年前、あらゆる障害児対象の診療所としてスタートし、その後、増加してきた自閉スペクトラムなど発達障害児への対応として、国が98年打ち出した「3通園施設相互利用制度」を利用して通園のわかば園を設けたことなどを報告した。その中で、多職種との日常的な連携や、行政や法整備への働きかけを行ってきたことを、その内容の細部に立ち入って報告した。
その中で自ら、脳性麻痺新生児治療・訓練法を、その先進国に留学して学んだことや、近年も、自らの行き詰まりを感じる中で専門職女性向けのカウンセリングを受け新たな気づきがあったことなど、自身の学びやケアの取り組みについても話した。また、診療所への就任が機となって神戸の改革派教会に連なってクリスチャンになったことや、現在自宅の地元の教会で信仰を養われていることも話した。
現在のビジョンとして、市内の看護師にもわかば園を見学・体験してもらい、障害児を身近に知ってもらえないか模索していることを語った。また、国も関心を寄せるノーマライゼーション推進への寄与への取り組みについても語った。
◆こどもホスピス 家族のように
終末医療のテーマで「こどもホスピス」の責任者である鍋谷まこと氏(淀川キリスト教病院医長、全人医療部部長)が講演した。「全人医療について一般メディアから取材を受けるそんな際に、そこには魂の問題やキリストの愛も入っていると社会に認知されているのだなと感じる」と語った・・・
(次ページで、「こどもホスピス」の工夫、集会の総括など)
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