身近な心の病 正しい理解と対応を OBJ 主催「こころの解放」セミナー④ 精神衛生医師グラント・マレン氏講演
特定非営利活動法人オペレーション・ブレッシング・ジャパン(ОBJ)=ドナルド・トムソン代表=は10月10日、カナダ人の精神衛生医師グラント・マレン氏を講師に、無料オンライン・セミナー「『こころの解放』クリスチャン医師と共に考える心の問題」の第2回目を開いた。テーマは「気分は重要です」。今回はその続き。【中田 朗】
前回まで
☆① 「抱えた重荷 どう取り扱う?」 2022年10月16日号
◇ ◆ ◇
私のクリニックに受診してきたクリスチャンは、自分に心の病があることを恥じていた。病は自分のせい、自分があまりに弱いからこうなっていると思い込んでいた。私が関わった主な信者の考え方は、心の病のためにクリスチャンでない精神科医を受診することはありえない、ということだった。
残念なことに、教会は宗教論争によって、心の病を抱えたクリスチャンを、適切な治療から遠ざけてしまう危険性がある。精神的な症状をみた時に、これは霊的な解決法しかないと思ってしまうからだ。
ある人たちからは、マレン先生のクリニックには絶対に行くな、と言われていた。霊的な問題に対し、クリスチャン的でない解決方法を提案しているから、という理由からだった。
私の育った教会では、悪霊についての具体的な話はされなかった。だが、クリニックをしている過程で、サタンは人々の思いの中に、さまざまなネガティブな考えを落と込もうとしていることが分かってきた。特に、サタンはうつや不安症を好む。自分で自分の思考をコントロールすることが難しい状態だからだ。サタンは絶好のチャンスを狙って、クリスチャンに嘘や悪い思考を吹き込み、さらにうつや不安症の症状を悪化させる。
私はサタンの攻撃から心を守るために、この霊的な戦い方を学ぶ必要があった。つまり、うつや不安症の人たちが自分の思考を正しくコントロールできるようになれば、サタンから来るネガティブな思考やうそを止められる、ということだ、、、、、、
(2022年11月13日号掲載記事)