【レビュー4】『新約聖書の女性たち』『荻野吟子とジェンダー平等』『Eiko世界をゆく! おもしろワクワク旅行記』
『新約聖書の女性たち』(C・H・スポルジョン著、佐藤強訳、いのちのことば社、2千200円税込、四六判)は数多い著者の説教から、イエスと出会った女性たちに注目。女性特有の病、境遇なども背景にしつつ、一人ひとりが新しい生き方に変えられる信仰の原点を示す。
『荻野吟子とジェンダー平等』(堺正一著、玉川大学出版部、2千750円税込、A5判)は日本最初の女性医師の生涯を、「わたし」の視点で物語る。時代の変わり目の中、吟子の周りには女性の教育家、画家などが現れる。医師、社会改良家としての吟子を何よりも支えたのは、神の前での平等を説いたキリスト教だった。聖書の言葉も随所で引用され、様々な決断や再起を励ます。現代の「差別」にも問題提起する。
韓国の神学校で宣教学を講じてきた著者が、各国への旅を回顧した『Eiko世界をゆく! おもしろワクワク旅行記』(高見澤栄子著、プレイズ出版、千430円税込、四六判)にはハラハラドキドキさせられる。インドでは、魂の奥底を探られ、将来のビジョンを示される。貧民街とビジネスリーダーの邸宅という対比的な暮らしを体験したり、野生動物に囲まれたり。イスラム圏であわや検問を抜ける。でこぼこ道の旅で腰痛が治ってしまうということも(!)。苦しい状況下でも福音によって喜びとビジョンを抱く人々に感化され、異文化へのステレオタイプも取り払われる。日本の歴史、社会の在り方も逆照射される。モンゴルの子どもたちの支援に働きが広がる。
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