予期しない妊娠に悩む女性に寄り添い、小さないのち(胎児)を守る活動を続けた辻岡健象(つじおか・けんぞう)氏が、12月16日、消化管官室腫瘍のため東京都国分寺市の自宅で亡くなった。89歳だった。19日に家族のみで前夜式が、20日に中野島キリスト教会において葬儀が行われた。司式者は同教会牧師で「小さないのちを守る会」代表の國分広士氏。喪主は妻の敏子氏。

1933年和歌山県有田市に生まれる。54年、大学進学のために上京中、20歳で受洗。大学卒業後、企業で働き妻と4人の子どもが与えられる中、65年に献身し聖書神学舎に学ぶ。卒業後伝道牧会に携わるが、84年夫人とともに祈りのうちに「小さないのちを守る会」設立に導かれ、人工妊娠中絶防止と特別養子縁組あっせんの働きを始める。2004年にその働きが認められ、カルフォルニア神学大学院より名誉博士号授与。21年まで同会代表を務める。著書に『小さな鼓動のメッセージ』(いのちのことば社)

現在20日の葬儀の動画がyoutubeで視聴可能。