第二次大戦中の1941年、ナチスの迫害を逃れて神戸に避難したユダヤ人の孫のアンナ・グリーンさん一家が、昨年12月12日にオーストラリアから神戸を訪れ、神戸ユダヤ難民研究会(瀬戸賛美子会長)の案内で、81年前の祖父母の足跡をたどった。アンナさんの祖父母の故グリーンバーグ夫妻は、リトアニア領事代理だった杉原千畝氏が発行した”命のビザ”を使って避難した。この日は杉原氏のひ孫の織葉さんも同行し、曽祖父のつないだ命に思いをはせた。難民が目的の国に旅立った現・ポートターミナルでは、当時ユダヤ人避難民の救援に携わった瀬戸四郎牧師の孫の偉作牧師(兄弟団・尼崎教会)と対面することができた。
(2023年01月22日号掲載記事)