「2・11平和の集い」(日本キリスト改革派東関東中会伝道委員会主催)が2月11日、千葉県船橋市高根台の改革派・船橋高根教会の会場とオンラインで開催。漆崎秀之氏(改革派・金沢伝道所宣教教師)が「統一教会問題、そして天皇制」と題して講演した。

漆崎英之氏

漆崎氏は、統一協会と天皇制のそれぞれの本質について説明し、その上で両者の共通点に言及。「統一協会はすべての宗教、すべての価値観、あらゆる思想、宗教と科学の統一、また世界一家族を目指す。一方、天皇制は天皇による国民の統合を目指す。王冠をかぶり、自分を神と宣言する文鮮明と、即位の礼で玉座に座す天皇。どちらも人間が下から上に上り、神の位置に立とうとする思想だ。統一教会は、文鮮明という一人の人間が神になろうとして作り出した地上天国実現を目指す団体であり、天皇制は、国家が一人の人間を神に祭り上げることによって国民を統合しようとする国家的なカルトであると言える」

「共通点は、自らを神と宣言し、生ける神と主キリストの栄光と名誉を、一つの団体、あるいは国家として奪い取ろうとするところにある。下から上へと昇りつめようとする時、そのゆがんだ危険な宗教性と思想は必然的に上からの教え、啓示の宗教、啓示の神学、思想、信仰へと向かってくる。それゆえ、神の国に向かう途上の教会には、信教の自由、政教分離の原則を規定を守るための不断の戦いが求められる」と語った。(紙面で詳細)