クリスチャンの音楽家たちによる賛美と音楽宣教のミニストリー「ユーオーディア」は、4月29日、「35周年記念感謝コンサート」をお茶の水クリスチャン・センターで開催した。

ユーオーディアアンサンブル。左から、蜷川いづみ、柳瀬佐和子、工藤美穂、柳瀬洋、村上信晴、井上とも子の各氏

ユーオーディアアンサンブルの6人が、「黄金のエルサレム」(ナオミ・シェメル作曲)などなじみ深い曲から、最新のレパートリーである「ラプソディ・イン・ブルー」(G・ガーシュウィン作曲)まで、幅広い選曲で演奏。35年間の足跡をたどった。当日は、小坂忠氏の召天からちょうど一年。同氏の作品「恵みの雨」も演奏され、その思い出をしのんだ。

「映像とトークで綴る恵みの歩み」と題して、ゆかりのある人物の思い出を紹介し証しする時間も設けられた。

会場は主催者の想定を超え、約200人の聴衆で満員となったが、終始なごやかな雰囲気に包まれていた。井上とも子氏も「同窓会のよう」と、一堂に会する喜びを語った。メンバーの6人は口をそろえ、一人も欠けずに歩んで来られた恵みを語った。

村上信晴氏は「賛美で天に宝を積むことが、私たちの一番の願いであり喜び」と証しした。

代表の柳瀬洋氏は、「キリストの香り(ギリシャ語で「ユーオーディア」)の輪の広がりがうれしい。私たちの願いは、この香りがこの地を覆い尽くすことと、音楽で教会の伝道の働きが前進すること。若い人のためにも道筋を作りたい。コロナによって、交わり、礼拝、賛美の尊さを皆が身にしみて感じた今こそ、宣教の良い時。音楽はその先頭になれるのではないか。そのために我々は立ち上がる」と語った。
【間島献一】

2023年05月21日号 03面掲載記事)