近畿福音放送伝道協力会(近放伝)の創立50周年記念礼拝が、5月26日に大阪府池田市のMB・石橋キリスト教会で開かれた。

岩間洋牧師の司会で進められた感謝礼拝の第1部はメゾソプラノ歌手の当重茜氏のミニコンサート。2019年にリンパ腫をわずらい、多くの人の祈りに支えられて今があると証しして、感謝と信仰を歌声に託した。

2部の礼拝でメッセージに立ったのは単立・岸和田福音キリスト教会の横谷俊一牧師。教会を始めた20年前に、近放伝のラジオ放送を聴いた近所の人が「もっと知りたい」と訪ねて来て救われたという。以来放送伝道の働きを支援し続けている。

横谷牧師はヨハネ20章21節から「復活の主に遣わされ」と題して「恐れることなく退路を断ち、キリストと共にヨルダン川を渡ろう。キリストの業なる近放伝も、神は必ず導いてくださる」と、力強く語りかけた。


3部の「感謝のとき」では、近放伝実行委員長の増田博牧師=写真=が挨拶に立ち、厳しい経済状態を支え続ける企業に感謝状を贈った。

「近放伝は近畿一円500を超える教会の集まりであり、ひとつひとつの教会が近放伝とも言えます。それぞれの教会の違いをメリットにして、なんとしても福音を伝えたいと、共に歯車をかみあわせて進んできた50年です」

1973年からの歩みを映像で振り返り、現在ラジオ、テレビ、電話、インターネットなどを活用して福音を伝えていると紹介した。コロナ禍で中断していたリスナーの集いが今年復活。11月4日に宝塚栄光教会で開催予定だ。

ラジオ担当の上山武志牧師は放送伝道のこれからに言及し、ホームページの充実やポッドキャストの活用、YouTubeも展開したいと展望を語った。子どもや若者向けの番組も視野にある。「放送は一度に何万人にも届けられる最高のツール」と語り、人材の必要性も訴えた。

PBA(太平洋放送協会)のティモシー・セランダー氏が挨拶と祝辞を述べた。「初めて近放伝のことを知ったとき、伝道のために教会が教派を超えて協力して、すごいことをやっていると感心しました。活動の報いは魂の救い。働きが続くことを祈っています」

最後に、協力教会を代表してMB・石橋キリスト教会の船橋誠牧師が祈りを捧げた。

2023年07月02日号   06面掲載記事)