「2023年平和祈祷会」が、8月11日、日本同盟基督教団の横浜上野町教会で行われた。主催は同教団の「教会と国家」委員会。会場とオンラインを合わせて100人超が参加した。

今年のテーマは、「戦時体制下のキリスト教弾圧」。講師に、立教大学兼任講師、東京基督教大学国際宣教センター研究員の川口葉子氏を迎えた。

唯一の神のみを礼拝する信仰に対し行われた弾圧を覚え、また、再臨信仰などについて、国家による恣意的な教義解釈によって行われた弾圧についても解説。それに対し〝弾圧されなかった〟教会と、その理由にも迫った。

川口氏は、黙示録21章1〜4節を引用し、「再臨は信仰者にとって待ち望むべきもの。新天新地はいつまでも主と共にいる世界の実現。これ以上ない確かな希望。このような約束が奪われることも、自ら手放していくことも、決してあってはならない」と結んだ。

参加者らは、偶像礼拝と戦争責任を悔い改め、今日の信仰者の務めを確認し、主の平和を願い求める祈りをひとつにした。


講演する川口氏

 

◆関連書籍◆

知られなかった信仰者たち 耶蘇基督之新約教会への弾圧と寺尾喜七「尋問調書」
川口葉子・山口陽一 共著、いのちのことば社カイロスブックス、2020年。

 

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