「虐殺もヘイトも許さない民衆による連帯を作り上げよう」と呼び掛ける金氏

「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年国会正門前キャンドル集会」(100年追悼大会実行委員会主催)が9月2日、東京・千代田区永田町の国会正門前で開催された。

当日は、主催者から渡辺健樹氏(同実行委員会)が「100年目にして一同が国会前に集まり、日本政府に虐殺の事実を認め、謝罪、賠償を要求するキャンドル行動党大衆行動へと立ち上がった」と挨拶。金性済氏(日本キリスト教協議会総幹事)は、松野博一官房長官が記者会見で、関東大震災当時の朝鮮人虐殺について「政府内において事実関係を把握する記録は見当たらない」と発言したことに対し、「良心のかけらでもいいから、恥を覚える心を捨てないでほしい」と訴えた。また、国会正門前に集まった参加者には「今もヘイトスピーチで怯えている在日コリアンの人たちと共に、虐殺もヘイトも許さない民衆による連帯を作り上げよう」と呼びかけた。

韓国民言音楽プンムルによる追悼が行われた

続いて、徐柱国氏(関東大震災虐殺された中国人受難者を追悼する会)が在日中国人からの訴え、金鐘洙氏(「関東虐殺100周年忌追悼事業推進委員会」執行委員長)が韓国での取り組みを紹介。そのほか、朝鮮半島遺族証言、中国人遺族証言、米国市民からの訴え、各政党から連帯挨拶があり、「我々は、ここに100年もの間、自ら犯したジェノサイドの歴史を隠蔽し、責任を回避し続けてきた」日本政府への抗議文を読み上げた。そして、「歴史の隠ぺいを許さないぞ!」とシュプレヒコールを上げると、会衆はキャンドルを高く掲げて応答した。

シュプレヒコールにキャンドルを掲げて応答

そのほか、韓国伝統音楽プンムルによる追悼、李政美さん、武田裕美子さんによる歌と演奏が捧げられた。(詳細は紙面で)