月2回は都心の大型書店を訪れているが、本はほとんど買わない。だが、先月訪れた書店で、千ページを超え電話帳さながらの厚さの1冊の本に魅入られ、つい買ってしまった。タイトルは『証し・日本のキリスト者』、出版元は角川書店だ◆作者の最相葉月さんは、この膨大な情報量を収めた本を執筆するにあたり、教職者、一般信徒を問わず、全国を飛び回り、数千人に及ぶクリスチャンと接触。この本には136人のクリスチャンの信仰の証しが収められている◆プロテスタント、カトリック、正教会と教派は問わず、プロテスタントの証し人の中にはよく知っている牧師や信徒の証しもあり、ページをめくるごとにワクワクした。作者は幼い頃、教会学校に行ったことはあるが、クリスチャンではない。だが、キリスト教への関心は強い◆それゆえか、この証しの本からは、客観的に人間の真実に迫ろうとする熱い思いが伝わってくる。
