賛美フラを日本に紹介し、その普及に努め、7年にわたる闘病の後、今年6月に亡くなった中野めいこ氏を偲ぶ会「セレブレーション オブ ライフ」が、10月7日、東京のウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会を会場に行われた。

中野氏は、1944年東京生まれ。東京聖書学院、CEF伝道学院で学び、65年に牧師の中野雄一郎氏と結婚後は、日本、北米、ハワイの日本語教会で奉仕した。96年に夫の雄一郎氏と共にマウント・オリーブ・ミニストリーズを設立し、巡回伝道者としての奉仕を開始。2007年に賛美フラミニストリーを設立し、友人の徳本美奈子氏と協力して、キリスト教音楽に合わせたフラダンスと手話でオリジナルの振り付けを作成。同年、恵みシャレー軽井沢で賛美フラのワークショップを開催以降、指導とともに「フラグレイスフェスタ」を東京中野、大阪、軽井沢、花園ラグビー場、ハワイで開催した。16年のワークショップ指導中に脳卒中で倒れ、日本でのリハビリ後はハワイに帰国し、療養を続けたが、今年6月11日、ホノルルの自宅で亡くなった。

第1部では、司会の山口武春氏(ニューホープ横浜牧師)の挨拶に続き、徳本氏(賛美フラミニストリー・米国代表)が、フラで「あなたのそばに」を賛美。特別賛美では、上原令子氏が「めいこちゃん」と呼びかけ、「自分のことより、ひとのことを心配してくれた。私たちの人生を豊かにしてくれてありがとう」と語り、めいこ氏のために作った「あなたの花」を歌った。

「あなたのそばに」を踊る徳本美奈子氏
「あなたの花」を歌う上原令子氏

 

説教には、罪人の友主イエス・キリスト教会牧師の進藤龍也・由美夫妻が立った。由美氏は「めいこ先生は自宅で多くの人を食事に招き、話を聞き、伝道をした。私もそうして救われた。私は今その真似をして、頑張っている」と証しし、龍也氏は「あなたの最悪は最高になる」の説教題で「私たちは中野めいこの弟子。エリヤの弟子のエリシャのように、めいこ先生が遺したものの2倍のものを得ている。信じていない人は神の子どもとしての権利を持って帰ってほしい。倒れている人も必ず神に助けられて、最高になる」と語った。

進藤由美氏
進藤龍也氏

雄一郎氏は挨拶で、「めいこはイエス様が大好きだった。伝道のためなら世界中どこへでも行った。脳卒中で倒れた時にも、病院で付き添っていた私に『ここにいないで伝道に行け』と言った。本当に伝道に生きた人だった」と語った。

中野雄一郎氏。転んで怪我をし、この出で立ちとなった

第2部では、「思い出」で、大川道子氏(大和カルバリーチャペル牧師)の文章が大川従道氏によって読まれ、ニューホープ東京牧師の真島亨・こずえ夫妻が立った。道子氏は「あなたの死は、地上では残念、天国では喜び。あなたがくださったもの、あなたの思い出で、私の杯は溢れます。御心のままに歩まれたあなたの後について私も歩いていきます」、従道氏も「めいこさんの働きに対して、心の底から100万回の感謝を」と語った。亨氏は「めいこ先生はどれだけ人を励ましたかわからない。自分もめいこ先生に励まされて牧師を続けて来られた」、こずえ氏は「めいこ先生が、牧師の子は祝福されていることを知らせてあげないといけない、と言って私たちの4人の子どもに小遣いをくれた。私たちがしてやれないことを察して。そうやって、なすべきことをいつも背中で教えてくれた」と語った。

大川道子氏の文章を代読した夫の従道氏
真島亨氏
真島こずえ氏

その後、全国から集まった賛美チームとインストラクターが賛美フラを捧げた。田村美夜子氏(賛美フラミニストリー・日本代表)はめいこ氏の働きを振り返り、「賛美フラに出会って、私たちの人生は変えられた。フラでイエス様の愛を確信し、主にある喜び、楽しみを知り、活力を得た。フラでイエス様の十字架を証しし、伝えることが出来た。これからも賛美フラを伝えていきたい」と語った。

田村美夜子氏

最後に、「君は愛されるため生まれた」と、めいこ氏がいつも集会の最後に踊って祝福を分かち合ったという「God Bless You」を、会衆とともに賛美した。

会衆とともに賛美
賛美に拍手をする中野雄一郎氏