寺島さんと山田監督

「母 小林多喜二の母の物語」「われ弱ければ 矢嶋楫子伝」など福祉や女性解放の先導者、キリスト者を題材とした映画作品を手掛けてきた山田火砂子監督が、2024年公開を目ざす映画「わたしのかあさん」の制作発表をした。主演の寺島しのぶさんと山田監督が出席し、10月10日に都内で記者会見を開いた。

山田監督は91歳、日本最高齢の女性映画監督として次回作で長編10作品目となる。同作は児童福祉文化賞(児童健全育成推進財団選定)受賞の児童文学『わたしの母さん』(菊地澄子作)が原作だ。

養護学校出身の両親は溢(あふ)れる愛で二人の子どもたちを育てるが、 ある日、長女高子は両親が知的障がい者であること知り、強く反発。母・清子を寺島しのぶさん、娘の高子の成長後の姿を常盤貴子さんが演じる。

映画では、戦後間もない時代に孤児と知的障がい児 のため生涯を捧げ、『この子らを世の光に』で知られる教育者・糸賀一雄の哲学に触れ、聖書の引用や教会でのシーンもあるという。

山田監督の子どもが知的障がいだったことをきっかけに原作を知り、映画化実現を希望していた。

寺島さんは、「母」以来信頼を寄せる山田監督とのエピソードや、幼少期に学校を通じて障害者支援施設・止揚学園と交流していた思い出を語り、「いろんな人がいることを子どものうちに知ってほしい」と話した。

 

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