日本基督教団正教師で、聖路加国際病院性暴力事件に対する損害賠償裁判でわいせつ行為が認定された柴田実氏を、日本基督教団教師委員会は10月2日、免職処分とした。「教団新報」10月28日号が報じた。

事件は2017年に発生。当時病院のチャプレンだった柴田氏から被害を受けた女性が損害賠償を求めた裁判で東京地裁は、昨年12月110万円の賠償を命じ、判決が確定していた。公表された「戒規適用にいたる経過」では、同教団教師委員会は、「調査員会を設置して、申請内容の事実関係の調査」「神奈川教区議長及び副議長と当該教師から詳細な聴き取りを実施した結果」「免職適用を決定」、とした。同時に公表された、同教団総会議長名での文章では、被害者に対し「心身共に多大な苦痛を与え」「被害の訴えに対する教団の対応が不十分であったことを心よりお詫びいたします」、「SNS上で誹謗中傷と受け取られ得る発信があったことも」遺憾であり、「今後、誠実に対応してまいりたいと思っております」とした。