国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)は、世界の貧困、紛争、暴力にさらされている子どもたちのための「クリスマス・キャンペーン」=写真右下=を12月27日まで実施している。今年は、暴力におびえている少女を支援する「1000GIRLSプロジェクト」を推進している。同プロジェクトでは、そこから立ち上がる女の子の強さ、その強さをエンパワーしていく支援活動にフォーカスする。1日あたり150円、月々4千500円で参加できる継続支援プログラム「チャイルド・スポンサーシップ」で、クリスマスまでに千人の少女たちを救う支援者を募っている。
支援課題として以下の3点を挙げる。①毎分22人の少女が18歳未満で結婚を強いられている:早婚は教育機会を奪い、妊娠・出産の身体負担が悪影響をもたらし、家庭内での弱い立場から暴力にさらされる。②1億2千900万人の少女が教育機会を失っている:「女子に教育は必要ない」という風習や貧困で男子の教育が優先される。③世界の女性の約3人に1人が身体的・性的暴力を経験:性的搾取を目的とした人身取引の被害にさらされている。
これらの課題は、近年の紛争・気候変動・物価高騰など危機の高まりを受け過酷さを増している。
支援は教育、衛生、生計向上、子どもの保護などに使用される。ウェブサイトでは支援を受けた少女が地域改善に取り組んだ例を挙げ、「チャイルド・スポンサーシップは1人の子どもの支援にとどまらない」と勧める。
「クリスマス募金/水・食糧支援」やオンライン・イベント録画視聴なども紹介している。URLwww.worldvision.jp

2023年12月24・31日号 02面掲載記事)