映画「ビヨンド・ユートピア脱北」救出支援のキム・ソンウン牧師来日記者会見
「脱北」の全行程に密着したドキュメンタリー映画「ビヨンド・ユートピア脱北」(マドレーヌ・ギャヴィン監督)=写真下右=の日本公開を前に、脱北者の支援者で映画にも登場するカレブ宣教会のキム・ソンウン牧師が来日。クリスチャンメディア専用記者会見が12月19日、東京・新宿区百人町の日本CGNTVスタジオが開かれた。
キム氏はこれまで1015人の脱北者を手助けしてきた。映画「ビヨンド・ユートピア脱北」では、北朝鮮から険しい山岳地帯を超えて脱北させた2人の幼い子どもと80代の祖母を含む5人の家族が、50人以上のブローカーの協力を得て、中国、ベトナム、ラオス、タイと、走行距離1万2千キロにわたる決死の脱北の全行程に密着。併せて、北朝鮮に拘束された我が子を必死の思いで取り返そうとする母親の姿にも迫る。同映画は2023年サンダンス映画祭USドキュメンタリー部門で観客賞を受賞した。
キム氏は、同胞である北朝鮮の人々の脱北のための働きは神様からの使命だと受け止め1998年、豆満江近くにある町で脱北者の手助けをする活動を開始。示された御言葉は「肉による自分の同胞のためなら、私自身がキリストから引き離されて、のろわれた者となってもよい」(ローマ9・3)だ。記者会見では、「私は今でも行くたびごとに『これが最後だ。これが終わったらもうないぞ』という覚悟でやっている」と語る。
また、拉致被害者である横田めぐみさんの母、早紀江さんへの思いや日本人に伝えたいメッセージについて語るとともに、この映画製作には多くのユダヤ人が関わっていること、脱北者の中には北朝鮮で信仰を守ってきた人もいたことを明かした。
映画「ビヨンド・ユートピア脱北」は2024年1月12日からTOHOシネマズシャンテ、シネ・リーブル池袋ほか全国でロードショー。上映劇場は公式サイトURL https://transformer.co.jp/m/beyondutopia/で。