東京聖書学院

学院長 錦織 寛

東京聖書学院は主に用いられやすい牧師伝道者・信徒献身者の養成のために次のようなことを大切にしています。

(1)主に愛されていることを知り、主を愛する者であること。愛された経験のない人は、主を愛することも人を愛することもできません。私たちはいろいろな痛みや傷を抱えているかもしれません。けれどもヨハネのように「主に愛されている弟子」としてのアイデンティティーを与えられ、主を愛して祈りのうちに主と交わり、喜びのうちに従う人であってほしいと思います。

(2)救いの喜びに生きていること。献身者の生涯を支えるのは、まさに罪人の頭であった自分が主に愛され、滅びるべき私が救われたという恵みです。私は救っていただいたという喜びが私たちを突き動かすのです。

(3)御言葉に親しみ、子どものような御言葉への驚きと信頼があること。御言葉は私たちを生かし、私たちを造り変え続けていきます。その御言葉の恵みに驚き、単純に信じ、信頼して歩んでいくことが大切です。そして、その恵みに生きる人は、興奮するようにして主の言葉を語っていくのです。

(4)教会を愛し、喜んで教会に仕える召しがあること。確かにこの世にある現実の教会はいろいろな歪(ひず)みを抱え、主が願っておられる花嫁の装いからはまだいろいろとズレがあるかもしれません。しかし、主が愛し、御子の血潮によってあがなってくださった主の教会を愛し、そこで仕えていく。そこには御言葉に基づく召しが必要です。主が私を憐(あわ)れんでここに遣わしてくださっているという信仰に立ち、その信仰が教会の祈りに支えられている……私たちはそれを願っています。

そんな主の器を育てていくために、、、、、、、、

2024年01月07・14日号   07面掲載記事)