輪島市の門前聖書教会。会堂内部で宣教師夫妻が片付けに追われていた

道路が崩壊していた

 

能登半島地震が起きた地域周辺には、聖書教会連盟に属する教会が11ある。1月2日時点で、各教会自体の安否が確認され、会堂の損傷などはなかった。

中でも、輪島市南部の門前町にある門前聖書教会は、停電、断水、インターネット・携帯電話不通となったため、2日に、内灘聖書教会(河北郡内灘町)の酒井信也牧師が現地に安否確認のため訪問した。門前聖書教会の会堂は無事だったが、内部の家具などが散乱し、米国人のブルース・トラス宣教師夫妻は片付けに追われていた。

会堂外観

近隣では倒壊した家屋が

 

酒井さんは「山側の道路が崩落し、寸断されていた。海岸沿いの岩盤がしっかりした道がようやく通れ、教会までたどり着いた。教会堂は無事だったものの、門前町周辺では全倒壊の家屋が見られ、亡くなった人もいる。中学校が避難場所となった。教会の斜め向かいの家が倒壊して、宣教師夫妻が親しくしている家族の一人が亡くなった。北側の輪島市街地への道は寸断されていけなかったので穴水町から七尾市を通って戻った。被災地どうしの通行ができない状況となっていた」と話す。

 

3日は朝から、内灘聖書教会(河北郡内灘町)のチームが門前聖書教会に、三重県在住の宣教団体OMの宣教師のチームが輪島聖書教会に、それぞれ物資をもって支援に出かけた。「三重のOMの宣教師は、かつて輪島聖書教会で奉仕しており、土地勘がある。市街に入れるルートも確認した」と酒井牧師。

日本福音自由教会の支援センターとして大橋謙一牧師(クライストコミュニティ)が兵庫県から駆けた。ほかにもいくつかの救援団体が支援を準備しているという。

 

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