2017年、聖路加国際病院元チャプレンの男性牧師から、2度にわたり性暴力を受け、23年12月に民事裁判で被害が認定された女性が、その男性牧師を擁護する声明などにより名誉を傷つけられたとして、その声明に関わった3人の牧師と、声明を記事として掲載したクリスチャン新聞を運営するいのちのことば社(法人名「いのちのことば宣教団」)、キリスト新聞社に対し、損害賠償と謝罪文の掲載などを求めて東京地裁に提訴した。

訴状によると、声明や記事の内容は、原告がチャプレンである牧師に対して「一方的な要求や愛憎等の強い感情をぶつけ」、「無実の罪を着せた」とするものであり、「読者をして、原告はわがままで愛憎などの感情の起伏が激しく、虚偽の訴え」をする「嘘つきであるとの印象を与えることが明らかである」として、原告の社会的評価を低下させ、名誉棄損にあたる、としている。

いのちのことば社コメント:
訴状を精査し、原告の方の訴えを真摯に受け止め、誠実に対応してまいります。

2024年02月11日号 02面掲載記事)