「第63回日本ケズィックコンベンション」でラム氏 「何一つ恐れる必要はない」
「日本ケズィックコンベンション」(同東京委員会主催)の第63回が2月21日から25日まで、東京・新宿区の淀橋教会の会場とオンライン併用で開催された。今大会のテーマはイザヤ書6章3節「栄光は全地に満ちる」。海外からは、ジョナサン・ラム氏(元英国ケズィック・コンベンション委員長)、ロジャー・ウィルモア氏(カルホーンバプテスト教会教職者連盟主事)が講師に立った。
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23日午前のバイブルリーディングでラム氏は、イザヤ書43章1節から「恐れてはならない」と題してメッセージ。「世界では、様々な恐れを起こさせることが起こっている。経済、気候変動、中東情勢、核、健康などの問題だ。だが、イザヤは大きな問題に直面した人々に向かって、『恐れるな』(1節)と語る」
ラム氏は、「なぜ、恐れる理由はないのか」について、⑴神様の恵みがあなたに与えられている、⑵神様が私たちを創造し、贖い出し、選んでくださった、⑶神様が私たちと共におられる、⑷神様の確かな約束がある、の
四つを挙げ、「これらの理由によって、私たちは何一つ恐れる必要はないことを確信してほしい」と語る。「覚えてほしい。私たちは、この世界を創造された愛の神の家族の一員となっていること、イエスの働きを通して神は私たちに愛を現わしてくださったことを。皆さん、恐れないで」と語りかけた。
午後の聖会4でウィルモア氏は、ヨハネの手紙第一から「愛のしるし」と題してメッセージ。ヨハネの手紙には、イエス・キリストに対する⑴信仰、⑵希望、⑶愛、⑷喜び、⑸服従、という五つのいのちのしるしが出てくる、と言う。「私たちは、信仰をイエスに、聖書に向ける。同時に、私たちが神の約束に対する信仰を持っているか、ヨハネは問うている。希望は私たちの救いの確かさを証しするもの。『キリストにこの望みを置いている者はみな、(中略)自分を清くします』(3・3)。ヨハネは、他人への愛も語っている。『神を愛する者は兄弟を愛すべきです』(4・21)。愛することが難しい人もいるが、イエス様はあなたに愛する力を与えてくださる」
「『これらのことを書き送るのは、私たちの喜びが満ちあふれるためです』(1・4)と書いてある。この喜びは、私たちの生涯のいろいろな状況に左右されない。『もし私たちが神の命令を守っているなら』(2・3)とも書いてある。私たちクリスチャンの歩みを決めるのは、どれだけ御言葉に従って生きるかだ。どうか、この五つのことに目を留めてほしい」と結んだ。
その他、ラム氏はユースコンベンション、妻のマーガレット氏は女性セミナー、ウィルモア氏は教職者セミナーを担当。日本からは郷家一二三(ホーリネス・坂戸キリスト教会主任牧師)、岡田順一(ウェスレアン・札幌新生教会主任牧師)、藤本満(インマヌエル・高津キリスト教会牧師)の三氏が講師に立った。
(2024年03月10日号 02面掲載記事)