「私たちの心は数字では表せない」 東日本大震災13年「愛と希望のコンサート2024」
東日本大震災から13年目の3月11日、「愛と希望のコンサート2024~まごころをあなたに~」(宮城三陸3・11東日本大震災追悼記念会主催)が、宮城県石巻市渡波根岸前のビーワン教会の会場とオンライン併用で開かれた。
当日は、救世軍ジャパン・スタッフ・バンドの演奏から始まり、続いて福音落語家ゴスペル亭パウロさんが、実話をもとにした創作落語「主に守られて 東日本大震災大津波からの生還物語」を披露。ソプラノ歌手の当重茜さんは内村鑑三が書いた詩に曲を付けた「春は来たりつつある」などを歌い、聴衆を魅了した。フラダンスサークル「カライニ・デイ」のゴスペルフラでは、支援活動を続けてきた牧師らも飛び入り参加し、会場が和んだ。最後はゴスペルシンガー横山大輔&和子の賛美で締めた。
コンサート中、地震発生時刻の午後2時46分にサイレンが鳴ると、会場の参加者らは起立し、1分間の黙祷。黙祷後、ビーワン教会のチャド・ハドルソン牧師が追悼の祈りをささげ、アーティストたちが献花した。コンサートの最後には、参加者全員で「花は咲く」を歌った。
同コンサート共同代表の中澤竜生氏(宣証〝地域支援ネット架け橋〟代表)は「今回で13回目だが、私たちの心は数字で表されるものではない。少しでも皆様にこの希望、愛が届けばと願い、この活動を続けているが、アーティストの皆様がその愛と希望のメッセージを届けてくださった。もし困っている方、苦しんでいる方がおられるなら、何ができるという者たちではないが、これからも全力で心を向けていきたい」と語った。
会場には「能登半島地震災害支援」のための募金箱も設置された。コンサートの模様は、以下のサイトから視聴できる。URL https://www.youtube.com/watch?v=qn1zTUAao8s