ロンドンJCF福田宣教師派遣式 開拓50年、コロナ後の本格活動目指し
ロンドン日本語キリスト教会(以下・ロンドンJCF)に宣教師として遣わされる、福田聖志・紗織夫妻の派遣式が6月15日、東京・渋谷区の国際キリスト教団・代々木教会を会場に行われた。
1974年にロンドンにおける邦人伝道としての働きをスタートしたロンドンJCFは、今日に至るまで多くの実を結び、その使命を果たしてきた。その働きはロンドンだけではなく、英国、ヨーロッパへと広がり、ヨーロッパにおける邦人宣教の一翼を担ってきた。
しかし、2020年に無牧になると同時に、新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックに見舞われた。ロンドンはロックダウンし、教会の働きも休止を余儀なくされた。教会員の高齢化の課題も加わり、再開にはそれなりに時間を要したが、20年末からオンライン礼拝という形で活動が再開された。現在も礼拝、祈祷会、バイブルスタディといった活動の中心は、オンラインで開かれている。
コロナ後の本格的な活動再開を目指し、今夏、フルタイムでロンドン在住の宣教師を迎える決断をした。派遣式には、ロンドンJCF創設時のメンバーから近年の帰国者まで64人の出席者があり、歴史と働きの結実とを見る思いであった。
派遣式は礼拝と懇親会の二部形式で行われ、一部の礼拝では、宣教師として派遣される福田聖志さんが、高校時代にアメリカに留学し、日本人伝道の働きに触れたこと、またインターンとして英国の教会で奉仕する中で、ロンドンJCFの活動と関わり、海外での邦人伝道への導きを覚えたと証ししてくださった。
二部の懇親会においても、妻の紗織さんから、家庭の事情で14歳の時に渡英し、言葉や文化の戸惑いを覚え行き詰った時に、居場所となり支えになったのが教会(ロンドンJCF)だった、という証しが語られた。
派遣式には、ロンドンJCFを始められた故・盛永進牧師の奥様である正子さんも参加され、自身の体験談や盛永牧師の働きを振り返りつつ、遣わされる若い宣教師に励ましの言葉を送られた。
福田聖志・紗織夫妻は、所属しておられる日本長老教会より派遣され、7月に渡英し、9月からロンドンJCFの宣教師として活動を開始する予定。
(レポート・吉澤恵一郎=ロンドンJCF協力牧師)
(2024年07月07日号 02面掲載記事)