キリストの道一度も拒まず」邁進

1933年生まれ、信仰生活77年、今も現役で活躍するリバイバリスト有賀喜一氏の「90歳現役・宣教66年祝賀激励会」(同祝賀会発起人主催)が、6月20日に大阪市北区のリーガロイヤルホテル大阪で開かれた。有賀氏の信仰と人柄を敬慕する関係者約340人が、国内外から駆けつけた。
有賀氏は福島県白河市出身。14歳で信仰を持ち、関西聖書神学校で学んだ後、58年から栃木県大田原市で開拓伝道を開始。日本福音クルセード協力伝道者として15年間で約200万人に福音を届けた。

有賀喜一・幸子夫妻

米国フラー神学大学院世界宣教・教会成長学部に留学し、ラルフ・ウィンター博士のもとで学び、77年に関西聖書神学校校長に就任。以後、リバイバル聖書神学校長、東京国際福音神学校長、日本教会成長研修所理事、副理事長、理事長等歴任。現在アジアンアクセスジャパン大使を務める。
祝賀会の司会進行は、単立・カリスチャペル主任牧師の村上愛信氏とアッセンブリー・神愛キリスト教会主管牧師の市川牧氏。イスラエル出身のロイ・ケンドール氏率いる京都グローリーチャーチ聖歌隊と、フリーダム・東京ワーシップセンター牧師のチェ・ドクシン氏の賛美がオープニングを飾った。この日を有賀氏と同労者らが共に主の御業を分かち合う機会としたいと、開会宣言があった。
単立・新城教会牧師の滝元開氏らのバンドZawamekiが会衆賛美をリードし、単立・京都グレースバイブルチャーチと日本オープン・バイブル・神戸キリスト栄光教会合同チームによるタンバリン演舞が会場を華やかに彩り、3人兄弟ソングライターユニットEYSの賛美が盛り上げた。
単立・ホープチャーチ創立牧師のスティーブン・ケイラー氏がメッセージに立ち「有賀先生の熱い心に長年刺激と恵みを受けてきた」と、振り返った。
「有賀先生は福音を恥と思わないというみことばを体現してきた人。情熱と喜びを持って神と人に仕え、日本のリバイバルを追い求め、常に神をあがめて、全ての栄光をイエスに捧げてきた私のヒーローです。有賀喜一型のキリスト者が日本にあふれ、有賀喜一型のリーダーが教会にあふれるよう祈ります」
有賀氏と幸子夫人のために、単立・主イエス・キリスト教会主監牧師の大久保みどり氏、単立・白い家フェローシップチャーチ主任牧師の伊藤嘉子氏、カリスチャペル創立牧師の村上好伸氏、サンライズインターナショナル日本宣教師のジム・ミラード氏、A3インターナショナル理事長のフィル・フォクスウェル氏、ケイラー氏らによる按手祈祷が行われて、会場も祈りを合わせた。多くの祝辞も寄せられた。
能登半島地震被災地への応援の意味も込めた輪島塗の記念品が贈られて、挨拶に立った有賀氏は「すべての栄光を主にお返しします!」と、ホテル中に響き渡るように宣言。
「これまで、これがキリストの道であると示されたら拒んだことがありません。地の果てまで証人となるために、できないと言えぬ人間になりました。私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできると、信じてやってきました。これからも、偉大な先人たちのように、パウロのように、伝道のために狂って行きます」
90歳の新たな献身の決意に、会場は大きな拍手に包まれた。

2024年07月07日号 06面掲載記事)