「戦争を覚える夏のミニ集会」で星出氏 「名目自衛・実質侵略」の歴史 長老教会「戦争に関する公式見解」読み解く
日本長老教会社会委員会は7月29日、「戦争を覚える夏のミニ集会」をオンラインで開催。星出卓也氏(長老教会・西武柳沢キリスト教会牧師)が「『戦争の時代』どうする教会?『戦争に関する公式見解』(1997年)を読み解く」と題して講演した。
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「戦争に関する公式見解」(以下・見解)とは、日本長老教会が5年かけて論議した上で1997年に採択した公式見解。ウエストミンスター信仰告白23章「国家的為政者について」の今日的な課題と提要について触れている。
星出氏は、23章で「やむをえない場合には、合法的に戦争を行うこともありうる」としつつ、「正しい戦争」という文言を使っていないことに注目。「見解では『合法的戦争が積極的にではなく消極的に許容されているに過ぎない。そこに見られるのは、戦争の美化や安易な容認ではなく、あくまでも戦争の現実を直視する視点である』とする。戦争の推奨であるはずもなく、他の道がすべて閉ざされた中での極めて限定されたものと言える」
星出氏は、見解の「この信仰告白自体が持つ平和精神の線上に、実は日本国憲法もあることを見逃してはならない、、、、、
(2024年08月18・25日号 02面掲載記事)