大阪宣教祈祷会が半世紀にわたって開催する大阪府民イースターと大阪府民クリスマス、六十周年を迎える大阪ケズィック・コンベンション、さらに、2026年ウィルグラハムセレブレーション、2028年ラブ・ソナタ大阪も進められ、大阪は、これら大小の健全な集会を通して宣教活動を展開し、万軍の主の熱心によって活動しています。そこで、超教派の集会の注意すべきデメリットと信仰の徳を高めるメリット、そして、目的について言及いたします。

1.超教派の集会のデメリット

第一に、信仰の未熟な信徒が、自教会の教理とは異なる教えに接し、信仰が混乱する。第二に、著名な牧師や賛美の器を追いかけるあまり、自教会への奉仕がおろそかになる。第三に、集会の動員を増やすために教会にチケット販売のノルマが課され、負担を強いられる。第四に、海外の教会や団体の宣教活動を押し付けられ、一種の教会植民地主義をなす。第五に、巡回伝道者が教会の信徒や離脱信徒を集め、霊的支配を行う。第六に、〝新使徒運動〟が集会愛好家たちを集めて宗教中毒を引き起こし、教会に混乱をもたらす。

2.超教派の集会のメリット

第一に、教会が孤立するのを防ぎ、教会コミュニティが形成される。第二に、御言葉を学び、賛美をささげ、熱い祈りを通して霊的な学びと力を享受できる。第三に、伝道集会を通して家族や友人が救われ、宣教スピリットが享受できる。第四に、超教派の活動に協力することで奉仕者の訓練の場となる。第五に、献身を志す人がリバイバル集会で献身へと導かれる。

3.超教派の集会の説教者及び証し人と賛美奉仕者の姿勢

最近の説教者は、十字架の救いを語ることをおろそかにし、体験談や自慢話など自身のパフォーマンスを披露し、また、陰謀論、繁栄神学、過激な終末論に偏る場面が散見されます。しかし、語られる説教によって魂が救われ、教会が形成されることが重要なのです。また、劇的に回心した元ヤクザや奇跡を体験した器が証しを語る際、自身の体験談や武勇伝を誇示するのではなく、そこに、罪から救われた恵みが表され、会衆の霊魂に〝唯一の罪からの救い主〟が深く刻まれることが大切です。
また、賛美奉仕者は、歌を披露して自分が主人公になり、神の栄光を妨げるのではなく、心からの賛美を主ご自身にささげることが求められます。

4.超教派の集会の目的

超教派の集会の究極的な目的は魂の救済と教会形成です。そして、聖徒が最後の審判で神から公に無罪判決を受け、御国に凱旋するものとなることです。この目的を見失うと、非聖書的な働きになり、お祭り騒ぎで終わってしまいます。デメリットを克服するためには、教会論、礼拝学、宣教学、救済論、弁証学などの神学的視点から〝超教派の集会とはどうあるべきか〟を検証することが重要です。

以上、私が書いた論文を基にその要点をお伝えいたしました。今後も皆様と相互に討論し、主に在ってさらに良き超教派の集会を構築できることを願っております。(大阪弟子教会牧師、大阪宣教祈祷会実行委員長、2028年ラブ・ソナタ大阪実行委員長)

 

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