〝ともに〟抜きの宣教は不十分 第四回 ローザンヌ世界宣教会議より ⑮
第四回ローザンヌ世界宣教会議(昨年9月)の内容を紹介。今回は国際ローザンヌ運動総裁・マイケル・オーさんの閉会の挨拶から要約する。
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デジタル宣教団体も一堂に 第四回 ローザンヌ世界宣教会議より ⑭
〝ともに〟は、より効果的で、美しい。今回の会議でそれが実際に起こっていた。本会議のテーマのように「教会はともにキリストを伝え示そう」。
しかし、〝ともに〟抜きで「キリストを伝え示そう」では不十分。自分のかかわる人々や活動、計画、目標だけに集中し、全体を意識しないのは間違いだ。
大宣教命令はすべての人の責任だ。自分の場所での働きに忠実であったとしても、毎年世界では、生きている間に福音を聞く機会がない可能性が高い人の数は増え続けている。34億人が、7千400の未伝民族として暮らしている。
イスラム教徒、仏教徒、ヒンズー教徒は、自分たちの寺院で過ごすだけではなく、銀行、ハイテク企業、法律事務所、工場などで働いている。あるいは自国や世界中の大学で学んでいる。宣教師や牧師だけではなく、より多くのキリスト者がより多くの人々に派遣されなければならない。
すべての神の民の働きが、バラバラな行動ではなく、調和のとれた健康的なキリストのからだとなれば、どれほどインパクトがあり効果的だろうか。すべてのキリスト者が、共同の責任をもちたい。すべての人に福音を聞いてもらいたい。すべての民族の中に健康的で弟子を作る教会をもたらしたい。資源を管理し、惜しみなく共有したい。孤児、未亡人、外国人、貧しい人々にあわれみの働きをしたい。
あなたがここに招待されたのは、私たちがあなたを必要としているからだ。あなたも私たちを必要としている。
今週、テーマごとに組織された共同アクショングループは、多くの課題に取り組んだ。ローザンヌ運動は、デジタル資源、デジタルスペースを提供し、共同の責任を負い、共同アクションを組織し、「大宣教命令の現状報告」を共有する。知られていることと、必要とされていることの最良の部分を、あなた自身の最良の部分に結びつけていく。
キリストのからだは何よりも美しい。この会場には、中国、ウクライナ、ロシア、パレスチナ、イスラエル、など世界中の兄弟姉妹がいる。2026年(注:現在までに2027年に延期)にYLG(若手リーダー大会)を開催するラテンアメリカに感謝する。今回会議の開催国となった韓国の兄弟姉妹に感謝する。
ハエとミツバチのどちらが好きか。ハエは汚れたものしか知らない。ミツバチは、、、、、
(2025年03月16日号 07面掲載記事)