
昨年、福岡市で新たな形で始まったキリスト教書店「オアシス福岡書店」を6月27日午後訪ねた。そこには、心安らぐ空間と店主の文書伝道への強い思いがあった。
店舗は、福岡市東区の九州キリスト福音フェローシップ箱崎キリスト福音教会会堂内にある。
福岡市郊外の箱崎エリア。福北ゆたか線の踏切、新幹線高架すぐそばの道沿いに、十字架と「オアシス福岡書店」という大きな看板が目に入る。これは電車からも見える大きさだ。

クリスチャン新聞福音版などを貼る掲示板の目の前に、郵便ポストがあるのはめずらしい。立ち止まって見る人も多いだろう。

教会の玄関を抜け、店舗のドアを開けると、広々した空間に本棚やグッズが並ぶ。

新刊、古書、聖書関連書籍を扱う。三浦綾子コーナーには、原稿や関連資料も展示されていた。

店舗の部屋は、「NPO法人おとむらい牧師隊」の葬儀会場としても活用されている。
そもそも、福岡のキリスト教書店のルーツの一つは、同教会の働きにあった。
1970年代、九州大学箱崎キャンパスへの天幕伝道の拠点として、箱崎伝道館が発足し、書店、映写フィルムセンターが併設された。
78年に現在地の箱崎キリスト福音教会が建設される。
その後、博多駅前で、いのちのことば社直営店ライフセンター福岡書店の開店につながった。
23年末にライフセンター福岡書店は閉店したが、地域の文書伝道を引き継ぐ形で独自に「オアシス福岡書店」が開店した。
店長の小柳幸一さんは、同教会創立時からのメンバー。日頃から日本国際ギデオン協会、EHC(全国家庭文書伝道協会)など、文書伝道にも努めてきた。
ライフセンター福岡書店閉店前に、教派の集会で、同書店の支援を提案した際、「リタイアした人が自宅で書店をしている例がある」という話が心に残った。
「自宅での営業は難しいが、教会の部屋が一つ空いている」
箱崎キリスト福音教会では、2階が礼拝堂だが、体の不自由な人がおり、一時、1階の多目的ホールで、礼拝をしていた。その後、2階を改装して礼拝を再開。それにともない、1階ホールが空いたのだ。身寄りのない人や困窮者のための「おとむらい牧師隊」の葬儀会場となるなど、外部に開かれた場所となった。教会の承諾を得て、書店開店に踏み出した。
開店から1年半、週3日の営業で、のべ400人以上が来店。世の光ラリーや九州聖会、九州ケズィック・コンベンションや世の光のつどいなど、超教派集会で出張販売もする。「長年セールスエンジニアとして、九州各地を回った経験など、様々なことが今の書店の働きに生かされた」と話す。
地域のためのキリスト教書店という思いがある。今回書店が開店したことで、教会につながった人たちもいる。

遠方から福岡に用事で来た人が、来店することもあった。店内には、くつろいで話せるスペースもある。「市内や近郊の牧師らも来店し、『ここがあって本当に良かった』と言ってもらえることがうれしい。来店だけでなく、電話やメールでの注文も多い。教会や家族、日キ販(日本キリスト教書販売株式会社)、いのちのことば社、など物心両面で様々な助けをいただいた。地域のオアシスとして、この場が生かされてほしい」
営業日は火・金・土13~17時(祝日も営業)。TEL&FAX092-621-9822
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