6月23日沖縄慰霊の日、京都府部落解放センター(京都市北区)において「死刑廃止セミナー」(「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク主催)が行われました。「死刑執行の現場はなぜ市民から隠されるのか?~ジャーナリストからの報告」と題してジャーナリストの今西憲之(のりゆき)さんが講演をされ、会場参加30人にオンライン参加をあわせて50人あまりの参加者が熱心に話に聴き入りました。

今西さんは30年以上にわたり、週刊誌や月刊誌で政治、社会などのトピックスを中心に精力的に取材活動を続けてこられている方で、死刑執行に関する文書の情報公開請求事件の原告でもあります。日本では死刑執行について、執行現場の実態がほとんど明らかにされていない状況をなんとか打開しようと努力されています。
講演の中で今西さんは大手メディアの「サラリーマン記者」の限界、エリート集団である検察権力の厚い壁を指摘されていました。また、死刑執行を職務とする刑務官の葛藤や苦しみをリアルに伝えてくださいました。種々の死刑執行の事実を通して、日本の絞首刑が現段階で憲法が禁じる「残酷な刑罰」にあたらないかどうかという疑問がさらに深まりました。
会の始めに挨拶に立った主催者が、沖縄の慰霊の日を覚えながら、「国家の正義の行使」とされる死刑執行という行為が戦争につながる点を指摘されたのも印象に残りました。(レポート・鳥井新平=日本基督教団近江平安教会牧師)
