何よりも素晴らしいことは、この震災によって始まった集まりが現在も続いていること 本堀秀一 私たちと熊本地震②  

2020年九州南部豪雨、熊本県人吉市での支援の様子

連載→・私たちと熊本地震 10年目のストーリー

熊本県教役者会世話役、日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団 希望ケ丘キリスト教会牧師

 主の御名を賛美します。熊本地震からちょうど10年の節目を迎え、改めて振り返った時に考えることは、確かに大きな痛手ではありましたが、一方で多くの事を学び、また恵みをいただく機会ともなりました。そのわずかでもお分かちできればと考えています。


 もっとも感謝なことは、これをきっかけに市内近郊の教会の協力体制が構築されたことです。それまではリベラル派も含めた学びのための「熊本県教役者会」という集まりがあっただけで、あとは個人レベルの交わりだけでした。災害の時には、行政機関が動くのですが、教会関係の支援やボランティアの申し出があった時、どう受け入れたらいいのか、という難問がありました。しかし感謝なことに前震(4月15日)の翌日、わずか数人で始まった祈りに、多くの協力者が与えられていきました。そして福音派を中心とした教団教派を越えた協力体制が、翌週にはすでに立ち上がりました。


 それにより救援物資の受け入れや、九州内外のアーティストによるコンサート、講演会などの窓口となりました。また震災直後に、被災の大きな益城地区にセンターを構え、当時沢山あった仮設住宅入居者へのケアなども行い、熊本県内外から多くのボランティアの方が駆け付けてくださいました。


 このような体制がいかんなく発揮されたのが、20年7月の人吉球磨豪雨災害でした。コロナ禍の中、県外からのボランティアを受け入れない方針を県が出し、全ての復旧活動を県内で賄うという異例の出来事でした。もちろん社会福祉協議会など公的な活動もありましたが、それでも十分な人数を確保するのは至難の業だったようです。


 特に私たちは市内近郊にある教会と信徒宅を訪問し、三か月にわたり活動しました。床上浸水の教会もいくつかありましたが、何とか礼拝を守れるまでに復旧できました。この時は県内から多くの信徒や先生方が毎日交代で、手伝いに来てくださいました。これも熊本地震以前ではありえなかったことです。

2020年九州南部豪雨、熊本県人吉市での支援の様子


 そしてこのような形での協力は災害支援だけでなく、霊的な面での協力体制でもありました・・・

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